2023年03月18日

ようやく

異常が普通になってしまっていたこの3年以上の間、

初めは国が配布までした『マスク』が、

ようやくこの13日で“個人の判断”ということになりましたね。


私は近年、花粉症デビューをしてしまったため、

屋外では花粉症用に『マスク』を続けていますが、

屋内や、花粉の飛散が少ない時間帯は積極的に外しています。


まだまだ、日本人の特性や、花粉の影響もあり、

大半の人たちは、これまで通り、マスクを着けられていますが、

5月8日にコロナが「5類」となったり、

真夏の猛暑を経て、さすがの日本人も多くの人が『マスク』を着けなくなると見ています。。
(どうでしょうか。。)


さて、そのような流れを受けて、

酒類のイベントや展示会の再開、盛況が戻ってきました。

酒主体の料飲店は、全体としては厳しいままですが、

お客様の評価の高いお店は、平日でも月曜日から盛況といった状況も見られるようになってきました。


しかしながら、清酒業界には、たとえ単発のイベントが盛況でも、

新市場を創造する良い手が無いと、あきらめとも取れるような雰囲気が蔓延しているように感じます。


ようやくコロナの騒動も終息に向かう中、

今こそ、清酒業界も新市場を創造する『王道』である、

業務用での“飲み場”を増やす取り組みを戦略化し、

集中して臨むべき時期であると強く感じます。


日本固有の清酒の造りは素晴らしく、世界で見ても高い品質のお酒であると私は思います。

であれば、新しい飲み手を創造することも不可能では無いのであります。

その方法が間違えている、戦略化がされていないだけです。

いまこそ、私も微力ながら、清酒復権の一助となれるよう、プロジェクトをスタートさせます。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2023年03月11日

メーカーと料飲店の情報の非対称性

先日、酒メーカー向け紙に、

2022年年間の外食での飲酒代が大幅に増えた

との記事が1面に大きく掲載されていました。

前年比50%近く増えたとのこと。


それに対し、料飲店向けの情報webでは、

酒主体業態は売上回復の兆しなし。。

との見出しで、

対19年比、コロナ前との比較で未だ50%台後半と、

回復の兆しがないと言っています。


この2月の末には、コロナ禍で現在までに破綻した外食企業で最も大きな破産申請のニュースもありました。

同時期のニュースを比較しても、

いかにメーカー側と、料飲店側で、情報の分断、認識の違いが大きいかが分かります。


メーカー側にはこうした料飲店の厳しい状況はもちろん、

逆にどこの店で自社商品が多く売れているのかといった情報もほとんどありません。

これでは自社の酒を頑張って売ってくれている先も、

1本は入ってもほとんど動いていない店も同じように対応せざるを得ず、

結果、そのほとんどは、それほど売ってくれていない店ばかりを相手にリソースをさかなければならない状況に陥っています。


このような“情報の非対称性”は、酒業界に限ったことではなく、

中古車市場や、金融業界にもあることのようで、

いわば、“オープンソース”による業界活性化ではなく、

一部の情報優位者だけが有利になる慣習のようなものが根強く残っているように感じます。


やはり私は、少なくとも私の領域では、『表明と開示』の重要性を訴え続け、

酒業界の“情報の非対称性”解消の一助となるような取り組みも進めて参りたく思います。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2023年03月04日

酒にとっての『認知』と『認識』

“認知度が高いのに、売上が下がり続けている”

特に和酒では、そうした商品が多いように感じます。


商品名を言うと皆が知っている、または、CM等では見たことがあるが、

一度も飲んだことが無いと、特に若い人から聞くことが多いです。


ここに、酒にとっての『認知』『認識』の間にある、簡単には越えられない深く大きな溝があると思います。


では、『認知度』が高いのに、『認識』されていない酒はどうしたら良いか?


酒にとっての『認識』『理解』といったものは、

お客様の“頭”に対してだけでなく、“身体”に対して、一定の回数を持って『浸透』させる。


お酒は、洗剤などの日用品と違い、毎日必ず必要なものではありませんし、

洗剤などの日用品と違い、全世代に必要とされるものでもありません。

大半の人にとってお酒は、“無くても問題ない”ものであるため、

“一定の回数を持って『浸透』させる”には、【場】が必ず必要になります。


お酒にとってこの【場】とは、【家】【外】しかなく、

【家】飲みでは、新たに飲んだことのない酒を広告広報などで【認知】はさせられても、

飲んだことのない酒を買ってまで飲ませる【認識】させるまでには至りません。


となると残るは【外】飲みで、“一定の回数を持って『浸透』させる”【場】を創造するしかないのですが、

この“一定の回数を持って『浸透』させる”ための閾値に達するまでを戦略化して展開できている酒メーカー全体でも数社に限られ、和酒ではさらに少ないと言わざるを得ません。


戦略化するために目的を明確にし、自社のリソースを『業務用営業』に振り分けられるか。

これが、和酒を【認識】させるというテーマに対し、問われ続けているのではないでしょうか。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画