2025年12月06日

酒屋(蔵元店舗)に欠けていること

先日、郊外にある清酒蔵元が運営されている、

拠点的な店構えの酒屋(蔵元店舗)さんに伺いました。


店内は新しく、広くないながら、

新たに醸された新作の生酒をKEGから試飲することができ、

お店の方の説明を聞きながら選び、

買って帰ることができます。


置いてあるお酒の種類も3〜4種類と限定で、

今しか買えないラインナップが魅力で、

買いにくるファンも少なくないのだろうと感じました。


ここまでは普通に酒屋さん、蔵元店舗として、

あまり違和感のないサービスのように思われるかもしれません。


しかしながらここには、大きく欠けていることがあります。


それはお客様視点


コアな専門店系の酒屋さんや、こうした蔵元店舗に伺うたびに感じることですが、

そこにあるのは常に造り手視点や、酒自体のモノ視点で、

お客様視点は欠如しているお店が大半です。


店側は、お客様が来店されることは当たり前で、

お酒のことを知ってから来店するのも当たり前、

ウチはイイサケおいてあるでしょう!的なスタンスですね。


こうしたお客様と直接触れ合う現場でこれなのですから、

清酒に新たな飲み手が創造され、新市場が生まれることなどほど遠いと感じます。


こうした専門性の高い店に来店されるお客様は、

ほぼ全員が明確なモチベーションを持って来店されているのです。


その目的意識を先ずは入店と同時の接点から引き出してあげること。

そうすれば元々高いモチベーションで来店したお客様との距離が一気に縮まるのです。


それをただ「いらっしゃいませ」だけ言って、あとは何も積極的な接点を取らないのは、

清酒をもっと好きになってもらう機会を常に逃していると言っても過言ではありません。


同日、2軒目に伺った飲食店併設のブリュワリーでは、

入店した瞬間に、スタッフの方の素敵な笑顔で迎えられ、

最初の瞬間に一気に惹き込まれました。


たったそれだけのことさえできない清酒専門店系酒屋や蔵元店舗が大半であることは、

改善が難しくないだけに、なんとももったいないことであります。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2025年11月29日

小売店で見る中堅酒類メーカー

弊社の強みは、酒類メーカー業務用営業のサポートにありますが、


直近の私の調査テーマの一つとしているのが、

その反対側からの視点と言える、

“小売店の酒売り場から見る中堅酒類メーカーの戦略”です。


中堅酒類メーカーとしては、

ざっくりですが年商で20〜60億円前後をイメージしていますが、


この規模のメーカーの小売店の酒売り場ラインナップから、

それぞれのメーカーの商品戦略および販売戦略をイメージしていく調査です。


主に弊社のある東京西部多摩地域を中心に、

酒専門店ではない、一般的なスーパーマーケット等を集中的に、

数十箇所周り、限られた酒棚にどのように売られているのかを見ていきました。


そこで見えてきたことをポイントだけ挙げると、

売り物が絞り込まれているメーカーは利益に繋がっており、

反対に売り物が多岐に渡るメーカーでは赤字体質になっているという点
です。


超大手酒類飲料メーカーで売り物やブランドが多岐に渡ることとは異なり、

やはりリソースが限られる中堅酒類メーカーでは、


戦略的リソースの配分という視点でも当然、売り物、ブランドが絞られ、

どの小売店でもV.I.(ビジュアルアイデンティティ)が統一展開されていることが、

同じ規模の売上でも利益に繋がる戦略となることを確認できました。


反対に、どの売り場でもそこの酒類メーカーの酒が置かれているものの、

商品やブランド、V.I.に統一感がまったくなく、

一見、その酒類メーカーだと認識できない販売戦略をとっているメーカーでは、

なかなか赤字体質から抜け出せていないようです。


こうした中堅酒類メーカーが取るべき商品および販売戦略の軌道修正は、

客観的に見ると明確ながら、

社内視点では困難が伴うのだろうと容易に想像できるのです。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2025年11月22日

変わらないイベント盛況実需不況

秋から新酒の時期であるこの時期、

各地で酒イベントが盛んに開催されますね。


先日、そのうちの一つに参加させていただきましたが、

大変な盛況で、会場は移動するのも大変なほど、

主催酒店の日本酒と、出店する近隣のお店のおつまみを楽しむ人々でごった返しておりました。
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コロナ前から、各地でイベントを開催すると、

若い人や女性が多く参加、日本酒は美味しい美味しいと好評で、

海外やインバウンド含め、評価が高まり“日本酒ブーム”などと、

各種メディアがこぞって取り上げておりましたが、


その実、清酒の出荷数量は減少の一途で歯止めがかからず、

“イベント盛況・実需不況”と言われていました。


その状況はまったくもって変わっておらず、

こうしてイベントは相変わらず大盛況にも関わらず、

市場のシュリンクはますます進んでいるのですね。
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これは市場を創造しようとする牽引社が未だ一社も無いことが主たる原因です。


メディアやイベントに惑わされず、

ひとえに日本酒の新たな飲み手を創造する取り組みを始められる社が待たれます。
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環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画