2021年10月23日

何屋か問われる

コロナ禍でいわば外食“禁酒法”が継続的に出され、

規模の大きなチェーン居酒屋ほど影響を受けて業態を、

「食堂」や「寿司」、「唐揚げ」や「焼肉」などへ変更する。


また、中小和酒メーカーがコロナ以前からの日本酒や焼酎の売り上げ長期低迷を受けて、

「ウイスキー」や「ジン」などの洋酒製造に参入する。


コロナ禍で個人店飲食店がデリバリーに手を出して、その多くは失敗し、止めてしまいました。


『餅は餅屋』『馬は馬方』『蛇の道は蛇』といくら言われても、

売り上げが悪いのだから、斜陽産業なのだから仕方ないではないかといって、

『藁にもすがる』思いで『レッドオーシャン』へ…

といったところでしょうか。


私は前職から【Barは文化だ】と育ちました。

そして【居酒屋も文化】、いうまでもなく【酒は文化】と思っています。


以前のブログでも取り上げましたが、

“文化”とは「生活様式」なのであり、

「生活様式」を簡単にコロコロ変えることはできないと思います。


流行っているから、、売り上げが悪いから、、当然そうなのでしょう。

しかしながら、当然「ウイスキー」にも「ジン」にも長い歴史と文化があります。
Scotch_bottle.jpg
※私が二十数年前にスコットランドで47箇所のウイスキー蒸留所を訪問した際のお土産の一部。

「食堂」にも「寿司」にも、そして「デリバリー」にも本業のプロの人たちがしのぎを削っています。


“青そうに見える隣の芝生”に安易に移るのでは無く、

立ち止まって自社・自店は“何屋”なのかを自身に問うてみてはいかがでしょうか。


「ウイスキー」ができたように、

新たに飲み手を創るために取り組むべき実績ある方法は明確にあり、

「日本酒」も「焼酎」も必ず復権できる
と私は確信しています。

和酒の歴史、文化を継承しないのはもったいない限りだと私は思っています。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:酒類業界
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画