「不便でも関係ない。人が集まる【場】」
いよいよ本格的な流れがきているように感じます。
郊外の各停駅に出店され、大変な繁盛店となった、
あるイタリアンのオーナーシェフいわく、
“わざわざ都心で店を出すメリットを感じなかった”
とのこと。
実際にそのお店には地元はもちろん、遠方からの来店も多く、
連日満席で予約が取れない状況で、近くに業態違いの2店舗目も出店されました。
さらに同じ駅(郊外&各停)ですが、
来年春にまた別の有名イタリアンシェフの出店が予定されています。
こちらの新たに出店されるシェフも、
これまで23区内の1階物件のレストランで働かれておられた方で、
そちらの家賃相場に比較しても、新たに独立して出店される郊外&各停駅の、
1階物件の家賃は坪当たり1万円程度下がります※(坪単価23,000円→13,000円へ)。
その経費がかからない分、
地元の方が気軽に楽しめる価格設定での出店を予定されているとのこと。
不便な場所でもしっかりとお客様を持った実力のあるシェフが、
郊外&各停駅へ独立して出店される傾向は、当然の流れと言って良いのかもしれません。
これまで超一等立地であった銀座等、名店の都心一極集中が崩れ、
これからは家賃の低い、郊外立地に数々の名店が出店し、
お客様はわざわざ足を運ぶことで、特別感がさらに高まる。
そんな構造的な変化は着々と進んでいます。
環境開発計画 山本 利晴