そこには十数人のスタッフが参加して、
皆、モチベーション高く、開店に向かい日々の準備に取り組んでいきます。
プロジェクトスタート時には、全員が等しく元気に業務に臨んでいますが、
開店日が近づくにつれ、それまで張り切って業務に取り組んでいたスタッフの中から、
元気がなく、不安に駆られ、暗中模索状態に陥るスタッフが出てきます。
これはなぜでしょうか?
その理由は、開店が近くなるにつれ、いよいよ【自分ごと】になったからだと思います。
プロジェクトスタート時は、どこか未だ【自分ごと】ではなく、
お店を新たに創り出す楽しみだけが見えています。
しかし、開店が近くなると、想像ではなく現実として自分の業務が明確になり、
想像の中では楽しみであったはずのお店の開店が、
現実として、お店に立つ自分の業務がキツく厳しいものであると【自分ごと】になるのです。
例えば、「新店舗に立つのは楽しみだが、忙しい日や、人が休んでいる土日祝に働くのはキツい」など、
想像と現実のズレが自らを支配する様になるのだと思います。
これは開店後、通常営業になってからも続く問題です。
こうしたことを回避、または緩和するためには、
『働くスタッフ一人一人が大切』であることをリーダーが肝に銘じ、
きめ細かな直接コミュニケーションや、自分には直接言われないような要望を間接的にでも聞けるような仕組みを作っておくなどし、
個人個人と向き合い、より良い解決を日々行い、具体的な提案、実行まで繋げていくことを、
しっかりとリーダーの仕事として取り組むことが重要だと思っています。
環境開発計画 山本 利晴
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