2022年04月30日

働くスタッフ一人一人が大切

例えば、新店舗の開店プロジェクトに参画しているとして、

そこには十数人のスタッフが参加して、

皆、モチベーション高く、開店に向かい日々の準備に取り組んでいきます。


プロジェクトスタート時には、全員が等しく元気に業務に臨んでいますが、

開店日が近づくにつれ、それまで張り切って業務に取り組んでいたスタッフの中から、

元気がなく、不安に駆られ、暗中模索状態に陥るスタッフが出てきます。


これはなぜでしょうか?


その理由は、開店が近くなるにつれ、いよいよ【自分ごと】になったからだと思います。

プロジェクトスタート時は、どこか未だ【自分ごと】ではなく、

お店を新たに創り出す楽しみだけが見えています。


しかし、開店が近くなると、想像ではなく現実として自分の業務が明確になり、

想像の中では楽しみであったはずのお店の開店が、

現実として、お店に立つ自分の業務がキツく厳しいものであると【自分ごと】になるのです。


例えば、「新店舗に立つのは楽しみだが、忙しい日や、人が休んでいる土日祝に働くのはキツい」など、

想像と現実のズレが自らを支配する様になるのだと思います。

これは開店後、通常営業になってからも続く問題です。


こうしたことを回避、または緩和するためには、

『働くスタッフ一人一人が大切』であることをリーダーが肝に銘じ、

きめ細かな直接コミュニケーションや、自分には直接言われないような要望を間接的にでも聞けるような仕組みを作っておくなどし、

個人個人と向き合い、より良い解決を日々行い、具体的な提案、実行まで繋げていくことを、

しっかりとリーダーの仕事として取り組むことが重要だと思っています。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2022年04月23日

新たな店の開店をきっかけに街が発展すること

私が駆け出しのバーテンダーだった頃、

グローバルダイニング長谷川耕造社長の、

「レストランの開店をきっかけに街を盛り場として発展させる」

という言葉に感動と憧れを抱いたことを、最近思い出しています。


翻って、今、仕事で伺っている街では、

唯一と言って良いホテルの閉館が決まり、

私の定宿も無くなるということもありますが、

宿泊するところが無ければ、

出張者や旅行者が夜の街に飲みに出るというシーンが極端に無くなり、

コロナ禍で落ち込んだ酒主体料飲店に、追い討ちをかける状況となっています。


ではどうすれば良いのか?


冒頭の長谷川社長のことを思うに、

誰かがなんとかしてくれることを待つのではなく、

リーディングカンパニーとして主体的に街を発展させる、貢献するという覚悟を持って臨む社が必須なのだろうと思います。


時間はかかるかもしれませんが、

この『新たな店の開店をきっかけに街が発展すること』に繋がる、

街にこの会社があって良かったと地元の皆さんに言って頂けるような取り組みに拡がる一助となるように、

私も微力ながら、最高の店の開店に臨ませて頂こうと思っています。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:雑感
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2022年04月16日

店舗コンセプトと顧客視点

飲食店舗だけでなく、売店や見学施設などにも、

『店舗コンセプト』があるべきです。


「老若男女、どんなモチベーションの人でもターゲット客である」などという店舗はありえません。


先日も某所にて、

「今のお客は、話しかけられるのを嫌うのであるから、接客重視というのは顧客視点に欠けている」

などと仰る方がおられ、もっともらしい言に聞こえるかもしれませんが、

私は一概にそうは思いません。


話しかけられるのを嫌うお客様もおられるのは当然です。

しかしながら、そうした流動客層ばかりを狙わない『店舗コンセプト』もあるのであります。


もちろん、接客やスタッフ力を不要とし、看板(サイン)や店名を奇抜で派手なものにして、

話題になることを狙い、一気に多くの流動客を一巡集客しようとする店舗もあり、

それはそれでその店舗のコンセプトですから否定はしません。


短期投資回収を狙い、コロコロ業態を変える戦略の店舗と、長く愛される店舗とのコンセプトを同じと考えてはなりません。


店舗スタッフ“人”が介在することなく、接客を排除した店舗で、長く愛される店舗を私は知りません。

反対に、派手な内外装やサインなどなくとも、長く愛されている店舗を私は多く知っています。

そこには必ず、愛される“人”が立っているのです。

環境開発計画 山本 利晴
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