ご当地食材として、ある淡水魚のお料理を頂きました。
この淡水魚は都内では浅草に有名店があるような食材で、
出張先の地域ではまったくと言って良いほど知られていない食材です。
しかしながら、この居酒屋の大将が“熱く”その食材について語り、
ご当地食材として紹介して下さり、
一般的には臭みのある食材ながら、地元で頂くと、まったく臭みもなく、
それまでこの食材に抱いていたイメージがまったく変わる様な体験をさせて下さいました。
そうしたらその後なんと!こちらの居酒屋の大将の記事が日経新聞全国版に掲載され、
広くご当地食材として発信されたのです。
こちらの大将は、なんとかこの食材の魅力を全国に発信したいと強く話されており、
その思いが着実に実現されているのだと感じました。
以前、同じ様に、ある「かぶせ茶」産地の生産者さんが取り組まれておられ、
その思いが伝播し、私も日本酒カクテルの材料として取り組ませて頂いたことを思い出しました。
ある国民酒も同様に、ある一人の造り手の“熱い”思いが、一人のスナックのママに、
そしてある一人の問屋さんに、またある一人の酒屋さんに伝わり、
そこから『世界の酒』になった事実にも思いを馳せました。
やはりどんな商品も、“すべての始まりは一人の思いから”なのだと思います。
環境開発計画 山本 利晴