2023年01月28日

3年間の災厄の出口がようやく

1918年から1920年にかけての通称“スペインかぜ”も2年間のパンデミックであったものが、

現代でありながら、1年多い3年間を超えるパンデミックとなった“新型コロナ”。

その災厄の出口が日本でもようやく5月8日に見えてきましたね。


先月の2022年の年末12月の、お酒中心の料飲店では、

未だ忘年会がコロナ前の半分と言って良いほどに戻らず、

パブ・居酒屋業態は19年比で半分強といった状況でした。


世の中で論じられているように、

忘年会や飲み会はコロナ後も戻ることはないという見方もありますが、それは全体的な流れであって、

個別にお店を見ていくと、まったくそうではないことが分かります。


先日も銀座周辺で3店舗ほどハシゴしましたが、

どの店で聞いても、12月は想定していた売り上げを超えたとの声が聞かれ、

1月も悪くないとのこと。

実際、早い時間から大変賑わっていました。


お店を回って感じるのが、当然といえば当然ながら、

お客さんが行きたいと思える店は既にコロナ前を超える勢いであり、

行きたくない会食や、行きたいと思えないお店には行かなくなっただけのこと
だということです。


このような二極化は、ようやく迎えられそうな本格的なアフターコロナにおいて、

さらに顕著に現れると思っています。


お客さんが行きたくなるようなお店は、さらなる繁盛間違いなし。

楽しみです。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:雑感
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2023年01月21日

何屋なのかを明確に、新たな飲み手を創造する

こちらの一つ前の記事で、

『隣の市場は青く見える?』

と、和酒業界への危機感を挙げさせて頂きましたが、

直近のある業界紙で、この危機感を吹き飛ばす、素晴らしい記事がありました。


麹文化の酒である和酒の本質を堅持され、

売れそうだからとウイスキーなどの“隣の市場”へ行くことを明確に否定し、

今こそ和酒の新たな飲み手を創造していかれる表明をされた
記事でした。


素晴らしい内容で、大変感銘を受けました。


やはり、和酒、麹文化の酒のリーディングカンパニーが、

広く【表明と開示】をなされ、業界を引っ張っていく。


これ以外に、和酒復権の道はあり得ない。

と、私は断言して良いと思います。


私も微力ながら、日本のバーテンダーを背景とするものとして、

和酒復権の一助となれるよう、全力で邁進いたします。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:酒類業界
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2023年01月14日

隣の市場は青く見える?

例えば、Barを主体とする業態チェーンが、

レストラン業態にチャレンジしたが、簡単ではないことを痛感し、

業態をBarに戻した。


ある業界紙で、いわゆる“清酒の蔵元”さんによる、

ウイスキーやジンといった洋酒への取り組みの特集があった。


当然、清酒業界に新市場創造の旗手がおらず、

新たな飲み手を増やす手が無いことは理解できる。


しかしながら、ウイスキーにはウイスキーの、ジンにはジンの土俵というものがあり、

そこには歴史も資金も、そして明確に浸透したパーパスを持つ造り手が存在する。


ウイスキーやジンなら売れるのでは?などという、

隣の市場が青く見えるからといって、

付け焼き刃で、パーパスも立たないような社が安易に手を出しては、

ウイスキーやジンの世界が陳腐化してしまうだけでなく、

清酒もさらなる下降を辿ると私は考える。


日本固有の麹文化の酒である“清酒”

世界に類を見ない造りを背景とした独自性ある“清酒”

この“清酒”の市場を真っ向から新たに創造しようという旗手が現れることを、

心から願ってやまない。

環境開発計画 山本 利晴
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