2023年02月25日

目的は何か

「隣の市場は青く見える?」記事でも取り上げましたが、

なんとなく売れそうだからと、

“餅は餅屋”に反して、清酒の蔵元さんが『洋酒』に手を出す事例がどんどん増えてきています。


小規模の蔵元さんに取っては、年々減少する清酒の出荷、売上をカバーしたいという【目的】で、

売れそうな感じの『洋酒』に行く。これも生き残りの【戦略】と言えるかもしれません。


バーテンダーとしての視点で見ますと、『洋酒』を甘く見ていると思えてなりませんが。。


ともかく、小規模蔵元さんの【目的】が、目先の売上確保だと言うならば、

ある意味、間違った取り組みとも言い切れないかもしれません。


ただ、それならば、日本酒の、清酒の新たな飲み手を創造し、清酒復権を果たすことは、

業界を上げて“諦めてしまった”と言って良いのでしょうか。


言葉では掲げても、少なくとも【戦略】を必要とする【目的】として達成を狙っている社は、

私が現在知る限りでは、今は残念ながらありません。


大半が、自社の売上を伸ばすこと、清酒市場の中でシュリンクを続けるパイを少しでも自社で獲得しようとすることを【目的】としている社ばかりで、

清酒の新たな飲み手を創造する、清酒の市場創造を【目的】に、リソースを投入する選択をしている社が見当たらないということです。


繰り返しますが、言葉では“清酒復権”“新たな飲み手の創造”などと聞くことは多いのですが、

それを【戦略】化して取り組んでいる社が、今は見当たらないのです。


しかしながら決して光明を失った訳ではありません。

今月末から来月にかけて、これを覆すかもしれない、本当に楽しみなことが始まりそうです。

新たなご縁に、【目的】は何と設定するのか、議論を深められることに期待しています。

ワクワクしています!乞うご期待です!!

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2023年02月18日

社内を変えるのは“人”

ここ最近、“リスキリング”なる難解な言葉が使われ、

「人への投資」が促進される中、

実際には“人への研修など後回し中の後回し”と言って良い社も少なく無いのでは無いでしょうか。


研修費用の開示を行う社は、主要企業でも2割にとどまるとのニュースもありました。

なぜこうしたことになるのか?


私が思うに、「研修は若い者がすべきで、上席は不要である」ということの蔓延りが原因の一つと感じます。


たとえ研修で若い方々にお伝えをしても、

その後、自らの業務に戻って実践しようとすると、

上席から「研修は研修。業務は言われた通りにせよ。」という言葉がかけられ、

若い社員もだんだん、「研修受けても意味がない。」となっているように見えます。


“リスキリング”、学び直しは、先ず、

社内を動かす側である“上席”にこそ行われるべきと思います。


社内を変える仕組みとは、“人”が担うものであり、

なんとなく“リスキング”を導入しました的なことでは変わりません。


社員である“人”の各層、隔たりや偏りなく学び直し、

時間はかかりますが着実にベクトルを併せ

会社社内の空気と言いましょうか、モノが動く、新たに進む、そうした流れを構築することで、

会社が変わり、次の成長曲線を描けるようになる。


これを実践するのは、“人”を置いて他には無いと思います。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:雑感
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2023年02月11日

お店を“行きたくなる”ように知ってもらうこと

お店は、

【1】ターゲット客層が“行きたい!”と思ってもらうように知らせること

【2】来てよかった、楽しかった!とご来店客に体感してもらうこと

【3】また来たい!大切な人に紹介したい!とファンになってもらうこと


基本的にこの3つが回った結果として『売上』が立ちます。


そして、お店のスタッフが取り組めることは、

基本的にはご来店後、【2】と【3】を増やすこと、

ご来店のお客様一人一人に、【2】【3】の状態になって頂くことです。

『Q.S.C』向上と言われるのもこれに直結するためです。


しかしながら、どんなに店内で『Q.S.C』レベルを高め、

スタッフの意識を日々高く保つことができたとしても、

【1】が弱ければ始まらないのです。


さらに悪いことに、【1】が弱いままで日々営業をしていくと、

高い水準で保っていた【2】と【3】も崩れてきます。

どんなお店でも、どんなやる気のあるスタッフでも、

毎日が暇だとダメということですね。


ここまで、当然のことと思われるかもしれませんが、

いまだに、

「良いものを作れば売れる」「商品がよければお客様は来る(増える)」と、

思っている人は少なくないのです。


お店にとって何より先ず優先順位が高いことは、

お店を“行きたくなる”ように知らせること。

ターゲット客層に“行きたい!”と思ってもらえる情報を届けること。


なのです。

環境開発計画 山本 利晴
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