2023年04月29日

異質

ある人が、エスカレーターをいまだに皆、右側を開けて左に立つことに対し、

あれだけ駅でPOPを貼って、右側も歩かず二列で立ってと啓蒙しても、

一向に、だれもそうしようとしない
と言っていました。


また、先日のある紙面には、

「みんな同じことをしないと気がすまない」として、

同質的で閉鎖的な集団が同じ発想で競い合っていても、

不毛な過当競争から抜け出せないと書いていました。


最近の日本の酒界隈でも、

いよいよコロナの災禍を抜け出そうという状況にも関わらず、

コロナ前となにも変えようとせず、

あれほどコロナ前に言われてきた、

“イベント盛況、実需振るわず”

という現実を分かっていないかのごとく、

各地でイベントが盛り上がっていると、嬉々として伝えられています。


これほどまでに競争環境が変化しているにも関わらず、

それに即応して本質を見つめ、チャレンジしていくという風は、

業界内にはいまだ吹いていません。


ただ、そのような残念な状況下でも、

水面下では日本酒の復権に向け、本質的な取り組みを始めようと、

戦っている方々がいます。


そのキーポイントは、これまで業界や社内の慣習ばかりであった環境を変え、

閉鎖的な慣習とは無縁の外部の「異質」者に力を借りて、

社内の取り組みを本質的にどんどん変えていこうとする
ことです。


今行われている取組みが表に出て光を浴びるまでには、

まだまだ年月を要することでしょう。

それでもなんとか形にしようと取り組んでいる方々に、

私も微力ながら全力で伴走させて頂こうと臨んでいます。


この今の取り組みが日の目を見る時が待ち遠しいです。

楽しみです!!

環境開発計画 山本 利晴
タグ:酒類業界
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2023年04月22日

スピードはサービスの基本

飲食店で“スピード提供”はサービスの基本です。

どんなに美味しいカクテルや料理を作っても、

提供時間が遅いと感じられたら、その評価は台無しになります。


話題は変わりますが、

先日、先輩が教えてくれました。

仕事で多くの社長や幹部に会う中で、メールに返信できない人はいつも忙しそうにしている

と。

この言に私も同感です。

こうした先様と仕事をする時、どこかで信用信頼を持てず、用心しています。


反対に、ご縁のあるお客様の言で、

重要な相手先への返信はできる限り早く送る

と仰っておられる方もおられました。

この言にも同感です。私もできる限りそうしています。


スピードとは、自らに負荷をかけてでも相手を尊重する行為と言ってよく、

だからこそ、飲食店でも、仕事相手との関係でも、基本と言える大切な要素なのでしょうね。


環境開発計画 山本 利晴
タグ:雑感
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2023年04月15日

一部に流される“高級化”に潜むもの

かつて『本格焼酎ブーム』といわれるものが3度あり、

その終焉(2007年ピーク)と言って良い時期に、

某3つの銘柄が、理に適わない、一部の層による取り上げにより、

造り手の思いに反して、値が吊り上がり、遂にはネガティブイメージまでついてしまい、

その後、本格焼酎全体から、話題らしい話題が出なくなってしまいましたね。


また、今でこそ飲酒層の誰もが知る「ハイボール」となった『ウイスキー』も、

現在のブームの直前の極低迷期には、

一部のコアなファンが、スコッチの“ボトラーズ”ブランドをもてはやし、

スタンダード銘柄の価値は忘れられ、

“レア物が高級”という流れが少ない飲み手の中の主流となってしまっていました。


歴史は繰り返す。


『清酒』は確かに安すぎると私も思います。

価格が飲み手を増やすための理に適った設定になっていないです。

ただ、だからといってその問題に向かい合って解決することをせず、

いきなり“ラグジュアリー”だの“高級化”だのともてはやす流れを求めてしまっては、

また一部のメディアや有名人、ごく一部の外国人や飲食関係者などにより、

理に適わない流れをつくられてしまい、

本質的に新たな飲み手を創造することには繋がらないと私は思います。


しっかりと、地に足のついた業務用展開で『清酒』の新たな飲み場を増やし、

一般の飲み手を増やすこと
です。

“高級化”も一部ではなく広く展開された飲み場の開発にしか答えはあり得ません。

一部の有名レストランや、輸出、海外の高級店が〜などというメディアウケの良い展開では、

『清酒』の復権は無いと、私は断言するところであります。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画