今回それを再度確信する調査結果を見ました。
2022年12月〜2023年1月の日本全国の人たちは、
いわゆる「缶」のお酒(ビールやチューハイなど)の次に、
「日本酒」を購入していたというのです。。。
本当に???よくそんなアンケート結果を出せるものだと思いました。
2022年の課税数量では、直近30年間で初めて、
清酒が焼酎乙類を下回ったと言われる状況下で、
日本人は、ビールやRTDの次に「日本酒」を買って飲んでいると???
私がなぜアンケートをまったく重視しないかというポイントは、
それが日本国民一人漏らさず全員に聞いたものではないからです。
今回のアンケートでも、例えば、日本酒の魅力を聞くと、
「いろいろな温度帯で楽しめる」と、、
いやいや、それは相当飲み慣れないと感じないだろうと思うことから、
今回アンケートを取ったターゲット層なのか、回答するモチベーションを持っている層とも言えるか、
端的に言えば、「日本酒ファン」層にアンケートを取っているのであり、
それを、国内の日本酒消費を促すためのマーケティング活動の一助とすることを目的にする
と言われても、、それを参考に「新たな日本酒の飲み手を創造する」戦略を立案しては、
大きくズレるだろうと思うのです。
コロナ禍の出口が見えてきたにも関わらず、市場創造の本質論には向かず、
やれ蔵開きがコロナ構より盛況だとか、上記のように「日本酒」は凄く買われているとか、
“ゆでガエル理論”の教科書のような展開であると私は感じます。
そうではなく、今こそしっかりと先を見据えて市場創造を実現するべく、
業務用展開に全リソースを傾けるという戦略を取る機運を醸成しなければならないのです。
環境開発計画 山本 利晴