その終焉(2007年ピーク)と言って良い時期に、
某3つの銘柄が、理に適わない、一部の層による取り上げにより、
造り手の思いに反して、値が吊り上がり、遂にはネガティブイメージまでついてしまい、
その後、本格焼酎全体から、話題らしい話題が出なくなってしまいましたね。
また、今でこそ飲酒層の誰もが知る「ハイボール」となった『ウイスキー』も、
現在のブームの直前の極低迷期には、
一部のコアなファンが、スコッチの“ボトラーズ”ブランドをもてはやし、
スタンダード銘柄の価値は忘れられ、
“レア物が高級”という流れが少ない飲み手の中の主流となってしまっていました。
歴史は繰り返す。
『清酒』は確かに安すぎると私も思います。
価格が飲み手を増やすための理に適った設定になっていないです。
ただ、だからといってその問題に向かい合って解決することをせず、
いきなり“ラグジュアリー”だの“高級化”だのともてはやす流れを求めてしまっては、
また一部のメディアや有名人、ごく一部の外国人や飲食関係者などにより、
理に適わない流れをつくられてしまい、
本質的に新たな飲み手を創造することには繋がらないと私は思います。
しっかりと、地に足のついた業務用展開で『清酒』の新たな飲み場を増やし、
一般の飲み手を増やすことです。
“高級化”も一部ではなく広く展開された飲み場の開発にしか答えはあり得ません。
一部の有名レストランや、輸出、海外の高級店が〜などというメディアウケの良い展開では、
『清酒』の復権は無いと、私は断言するところであります。
環境開発計画 山本 利晴