某お酒のメーカーさんによる運営の体験専門店にお邪魔しました。
伺う前、体験予約を入れようとホームページをチェックしたところ、
1ヶ月先までの予約可能のシステムで、その1ヶ月先までほぼ埋まっている状態でした。
こちらのメーカーさんは、神奈川県にも同様の施設を、
そして、銀座では業務委託で発信型のBARもやられています。
昼から営業しているそのBARも、いつも満席状態の繁盛店で、
基本1カテゴリのお酒メーカーながら、飲み手を惹きつける発信ができています。
しかも、どの店舗も、若い方や女性が中心で、
いわゆるお酒の常飲用者層ではなさそうに見える客層なのです。
今回伺った京都店でも、おじさんは私一人、、、で、あとの4名は若い女性でした。
それも平日の14時です。
こちらのメーカーさんが凄いのは、
他の和酒メーカーよりも圧倒的に「広告宣伝費」率が高いこと。
以前、何かの記事で広告宣伝比率が2割あると書かれていました。
しかも、今の和酒業界に蔓延しているような、売れそうな酒(ウイスキーやジンなどの洋酒)を安易に手掛け、
本業を忘れたかのごとく展開するのではなく、
このメーカーさんは、何度も訪れたという経営危機にも基軸をぶらさず、
独自性ある本業に、時間がかかっても焦らずに集中して取り組まれ、
遂には、日本でも世界でも、カテゴリよりもブランド名の方が知れ渡るまでの、
確固たるブランディングを築き上げられています。
京都のお店に伺う前には、もっといろいろな商品が売ってあるありがちな直営店かと思いきや、
実際に伺うと、なんと!京都の一等地1階にも関わらず、
本当に“体験専門店”、商品の販売コーナーはなく、ただひたすらに“体験”だけを提供する施設でした!
このスタンスから見ても、個別のもうけを追うのではなく、
広告宣伝の位置付けをしっかりと戦略的に行われていることが感じられました。
本当に勉強になる、
そして改めて私たちの取り組みの方向性が間違えていないことを再確認させて頂けた機会になりました。
ありがとうございました!
環境開発計画 山本 利晴