2023年07月29日

清酒価格改定の慣習が崩れたこと

減税やコストアップなど、

様々な要因が重なり、

酒類の価格改定が相次いでいますね。


清酒でもこれまでは、価格改定のたびに、

大手メーカーが横並びで同じ方向性の価格改定を行い、

それを地酒メーカーは見ながら、

右往左往する構図であったものが、


この度の価格改定では、

大手メーカー間でも価格改定の方向性がバラバラとなり、

これまでの慣習が崩れました。


これまで通りの横並びに対する危機感の表れとは思いますが、

どうもこの流れも、決して清酒にとって良い流れとは思えないのです。


清酒の新たな飲み手を創造するための慣習破壊ではなく、

打ち手が見えない中で、ただ売上も下がる、コストも上がるで、

致し方ない、やむを得ない、決して戦略的ではない、

そんな、なし崩し的な慣習崩壊に見えるのです。


このブログでも過去に何度も書いてきましたが、

清酒メーカーで、本気で清酒の新たな飲み手創造に着手している社は、

私は未だ無いと見ています。


自社のアイテムの個別の売上を伸ばそうと苦心している社ばかりに見えます。


むしろ今後も、過去の慣習が次々に崩壊し、

業界自体が崩壊するまで、本腰を入れて手を打つ社は現れないのかもしれません。


大手清酒メーカーのどこかが立ち上がり、“旗手”とならねば、

清酒の復権は絶対にと言って良い程度にあり得ないと思っています。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:酒類業界
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2023年07月22日

一般向けカクテルワークショップ

先日、SI某社さま向けに、

機会を頂き、カクテルワークショップを開催いたしました。


酒業界の方々ではなく、一般消費者向けとあって、

座学は少なめで身近な内容に、

ワークショップの時間を多く取り、

ご自宅でカクテルを美味しく愉しむポイントをお伝えし、

実際に体験、皆様が実際に作った3つのカクテルを試飲頂く内容といたしました。


日本固有の麹の酒文化から生まれ、世界でも多くの受賞をしている、

ニッポンカクテルベーススピリッツ【WAPIRITS TUMUGI】をベースに、


一般の方でも馴染みのカクテルである“サワー”や“ハイボール”の話、

また、ハードルが高いと思われているカクテルバーの気軽な愉しみ方から、

世界の4大カクテルベース(ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ)の話を差し上げた上で、

これからは、日本の麹文化の酒も十分、世界へ展開できるという思いを、

張り切ってお伝えいたしました。


当日は、予定参加者数を大きく超える70名以上の方々にお愉しみ頂くことができ、

私も本当に嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいでした!!


日本のバーテンダーとしての矜持を持って、

日本の酒文化・バー“場”文化の新たな環境を開発し、

将来はこの日本固有の価値を、世界へも展開させたいという強い思いから、

今後もまだまだ取り組みを進めて参ります。

環境開発計画 山本 利晴
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2023年07月15日

福岡出張の雑感

先日、福岡出張に行った際に、

こちらでの先の記事、「大好きなBarにて」

で書かせていただいたオーナーバーテンダーさんの、

盟友と言って良い方のバーへ伺いました。


両バー共に、伺う前にお席の確認電話を入れてから行かないと、

満席で入れないことが多い、大変なご繁盛店で、

今回伺った際も、土曜日の夜でしたが、常連客からカップル、インバウンドまで、

さまざまな客層が次々と来店されていました。


本当に素晴らしいバーとはこうした広い間口で、

優しい歓待を持って受け入れてくれる、

まさに“テンダー”な“バー”なのだと再認識しました。



そこからの梯子は、

「福岡大名ガーデンシティ」にオープンした、

【ザ・リッツ・カールトン福岡】へ。


18FのThe Lobby Lounge & Barに伺いましたが、

1Fのアライバルロビーから、外国人スタッフの方の素晴らしい笑顔と歓待で、

入店の緊張感は一気に取れ、安心感と非日常感を持って上がることができました。

さすがマリオットグループの最高峰。

私もその“ファースト・テン プログラム”を現地で勉強させていただいた、

大好きなホテルです。


Barも素敵な空間でしたが、

お酒のラインナップは、バーテンダーさんも自認する、

ブレたラインナップでした。。

案外、インバウンドも少ないとのお話でしたので、

客層が明確になってくれば、ドリンクラインナップも明確になるのかもしれません。



そして、最後は「福岡大名ガーデンシティ」の業務店調査へ。

この施設も本当に素敵でしたが、福岡に出張するたびに思うことは、

博多の中洲、天神、大名と、多彩な建物や入るおしゃれなテナントラインナップ、

雰囲気ある街並みは、画一的で巨大な東京都心の街並みとは異なる魅力があり、

機会があれば住んでみたい街No.1です。

福岡、まだまだ歩いてみたい素敵な街です!!

環境開発計画 山本 利晴
タグ:雑感
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