2023年10月28日

【祝】日比谷BAR WHISKY-S20周年

私のキャリアの原点であります、

『日比谷BAR WHISKY-S』が20周年を迎えました。

誠におめでとうございます!!


このお店を共同で立ち上げたサントリーの皆様と、

当時の日比谷Barのメンバーも大集結し、

先日、お祝いの宴が催されました。


そのサントリー社では今年、

「山崎蒸溜所」が100周年、「白州蒸溜所」が50周年を迎え、

この『日比谷BAR WHISKY-S』20周年と合わせて、

ジャパニーズウイスキーの歴史にとって重要な【場】の、

記念すべき年であると言って良いと思っています。


同店開店前からのオープニング店長としての任を頂くことがなければ今の私も居らず、

日本のウイスキー再興のターニングポイントに参画させていただけたこと、

そしてその店がこのように20周年を迎えられ、懐かしい話に花を咲かせながら、

「ウイスキーソニック」を楽しめることは、大変感慨深く、感謝の念に堪えません。


このように有難いご縁、そしてオープニング店長という機会をいただき、

その後の私の仕事の全てのベースをいただいたことへの恩返しとしても、

世界に誇る日本のバー文化、酒文化を通して、豊かで潤いある新たな飲酒文化の創造を目指し、

思いを新たに邁進していくことを、強く心に誓う時間にもなりました。


本当にありがとうございました!!


『日比谷BAR WHISKY-S』が25年、50年、そして100年と続くことを祈念いたします。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:【場】=Bar
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2023年10月21日

いまだ残る“川上川下”思考

先日、都内某所での会合にて、

流通側より、

「メーカーから、もっと“提案”をして欲しい」

と言われたとの話が出たので、私も共感したのも束の間、

その話では、流通が言う“提案”とは、「お酒の新商品」であると思われていました。

もっと自分達“川上”が、良い商品を開発さえすれば、その商品(酒)が売れるから良い“提案”になると。。。

“川上から川下へ”、良い商品であれば勝手に流れる(売れる)と、いまだに信じておられるようでした。。。


これが大きな間違いであると、とうに理解されているものと思っていたのですが、

いまだに「良い酒さえ造れば売れる」と信じているとは。


卸や小売などの流通は、「(メーカーが思う)良い酒を“提案”してくれ」と言っているのではなく、

「(お客様が買ってくれる)売れる酒を“提案”してくれ」と言っているのです。


ひいては、《メーカーが売りたい酒で良いので、売れる環境を整えられる、飲み手を創造する“提案”》を求めているのです。


これは大きな違いです。


“川上川下”思考は、メーカーは造り、流通は流す。ただそうすれば自然と飲み手に届き売れる。というもので、今の飲酒市場では成立しないのです。


ではどうすべきなのか。

メーカーは、いわば【顧客創造】【飲み手創造】

《商品を造り、V.I.(ビジュアル アイデンティティ)を統一して、飲み手が分かる美味しさの訴え方をセッティングすると同時に、飲み場を全国に創造・展開させ、外飲みでも家飲みでもどこに行っても飲める(買える)》

そこまでをトータルで組み上げて、売れる環境を創り出すところまでを求められているのであり、

それはもはや“川上川下”というただ造って流す概念ではなく、

“トータル プロデュース”。

まるで「アイドル」や「映画」「TVシリーズ」等の制作プロデュースとでも言う様な、

売り物を造り育て、売る場所をセッティングし、キーマンをキャスティングし、

売れるパッケージにして、流通に渡してあげる必要があるのです。


メーカーがただモノを造れば売れる時代はとうに終わっているはずなのですが。。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2023年10月14日

世界のバーシーンにも馴染む麦焼酎ベースのカクテル

先日、サンフランシスコのバー、

【Pacific Cocktail Haven】のバーテンダーで、

2020年にバー業界におけるアカデミー賞といわれるコンテストで、

アメリカNo.1バーテンダーに選ばれた、

ケビン・ディードリッチさんがゲストバーテンダーとして立った、

恵比寿のバーでのカクテルイベントに伺いました。


アメリカのカクテルのイメージは、

私が20年ほど前にL.Aに研修旅行で行った際の、

大ぶりなカクテルグラスに大味なカクテルという記憶があったのですが、

そこはさすがアメリカNo.1バーテンダー、

提供された4種類のカクテルは絶妙なバランスに調和した、

複雑で深い味わいでした。


うち2種類は「いいちこシルエット」と、輸出専用の「iichiko彩天」をベースに、

イベントのスペシャルカクテルとしての提案でしたが、

カクテルとしてかなり高い完成度に仕上げられていました。


これまで焼酎はカクテルベースとして一般的ではなく、

あまり使われてこなかったのですが、

最近の日本のバーシーンはもちろん、

このようにアメリカのバーテンダーのセンスでも、これほどのカクテルに仕上げられる、

十分にカクテルベースとして成立することが実体験できました。


麹文化の酒、“KOJI SPIRITS”が、世界4大スピリッツに加わり、

“5大スピリッツ”となる日も、遠い先の話ではないのだと思える素晴らしい機会でした!

ありがとうございました!!

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画