2024年01月27日

お酒の専門店

各町の駅前や繁華街に近い、比較的好立地にある“お酒の専門店”

少し前ですがこの年末年始、私も帰省した際、

父が「〜町のお酒が美味しかったからまた飲みたい」とのことで、

いわゆる地酒の専門店に伺いました。


お店のファサードには“新酒”ののぼりや横断幕が大々的にかけられ、

店内に入ると、手前から結構良いウイスキーなどの洋酒が幅広く売られ、

奥にはしっかりとしたウォークインセラーが設置され、

地酒の新酒や生酒はもちろん、スティルワイン、スパークリングワインも、

しっかりと温度管理されて売られていました。


それらを回遊しながら見て回るだけでも私のような好きな人間には楽しく、

掘り出し物がないかワクワクするほどの品揃えでした。


結果、父が言っていたであろう地酒も見つけることができ購入。

この流れだけで言うと、良い買い物ができた流れのように見えますし、

こうしたお酒に詳しい客層にとって、こうした“お酒の専門店”は楽しいお店たり得るのでしょう。


しかしながら私は少し違和感を覚えました。


それは、これだけの品揃えをされている上、お店にはお客が私たちだけという状況、

さらには明らかに何かしらのお酒を探しに来ている雰囲気を出しているにも関わらず、

お店の方は、まったく接点を取ろうとして来ないのです。接客というスタンスが無い。


これでは、あまりお酒に詳しくない客層にとってみれば、

“お酒の専門店”は入りづらい、少し怖いお店ということになるでしょう。


お酒に詳しい客しか入れない店、それが“お酒の専門店”になっているのです。

これでは日本酒の新たな飲み手に対して、その門戸を閉じているようなものです。


実際に伺って改めて、その構造的な問題を実感した年末の一コマでした。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2024年01月20日

Barと豚汁

麹文化の蒸留酒をベースにしたカクテルは料理との相性抜群。

最近このことを体験していただくべく、

麹スピリッツ【TUMUGI】ベースのカクテルで、

ダイニングバーの料理と合わせたご提案を、

会食の機会などに都度、させていただいています。


最近、米国の繁盛店レストランでも、

焼酎ベースのカクテルをダイニングバーの料理に合わせる提案が人気

という店が出てきているようです。


やはり、日本の麹文化のスピリッツは、

その認知度がほぼ無いだけで、

世界のスピリッツとして認知される日もそう遠くないと、

私は感じています。


で、そんなご提案を差し上げた会食の後、

立ち寄ったよく伺うBarで、

特別にまかないの“豚汁”をいただけるというのでオーダー。

これがまたなんとも美味いのです!さすがです。

“Barと豚汁”

一見違和感しかないですが(笑)ぜんぜんアリでした!


“本格”カクテルと和洋さまざまな料理を楽しめる店、

そんな店がもっと広がっていっても面白いと思っています。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2024年01月13日

ご縁に感謝

私も酒業界の端の端くれにあるものとして、

この度の能登半島地震で被災された酒蔵さんへの応援の気持ちで、

関係先に伺い、募金をさせていただきました。

その際、伺ったその趣旨とは関係なくその先様にて、

ご縁をいただいている蔵元さまの多くとお会いすることができ、

年頭のご挨拶を直接皆さまにお伝えすることができました。

偶然にも当日皆さまでの会合があったとのことで、

その後、関係先の深くご縁をいただく方と、

お酒を交わしながら語り合うこともできました。

お酒とは、そしてお酒の“場”とは、

このようにご縁を紡いでくれるものであり、またその“場”であります。

被災地に思いを寄せながら、

こうしたお酒の“場”で人と人と語り合える今に心から感謝したいです。

重ねましてこのような有り難いご縁に感謝いたします。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画