2024年02月24日

ウリの酒がない

前週も大規模展示会の雑感記事を書きましたが、

今回は違う視点で。


コロナ前の同展示会に比べ、

お酒の出品がその数、企画共に減っているように感じました。


大手を中心に、特に「ウイスキー」はタマが無く、

(ウイスキーは)営業するな!との指令が降りているほどです。


かたや、清酒は浮揚の手がまったく見えていない状態で、

清酒大手含めてすっかり“洋酒”造り酒屋と化しています。

どこもかしこも“クラフトジン”とか、

時間のかかる“ウイスキー”に手を出すなど、

ただ売れそうだというだけで、土俵違いに手を出して、

まるで和酒地酒蔵元が地方の土豪で、

蔵元“クラフトジン”“ウイスキー”の戦国時代の様相です。


でも話を聞くと、当然ながらそのほとんどは売れているとは言い難い状態です。

下克上は簡単では無く、

そのほとんどは戦国の土豪と同じ運命を辿るでしょう。


片方はウリである酒のタマが無く、

もう片方は自社のウリを無くし、コンセプトを失い、生き残りだけを図る。


こうした現状も展示会への酒出品に元気がない背景ではないかと感じます。


酒主体の飲食店側からもそうしたメーカーの現状に辟易の声が出ています。

ウイスキーを中心にこんなにも一気に大幅値上げされてはウリの酒にしづらいと。


どの層でも“ウリの酒がない”状態です。


もうそろそろお客様(エンドユーザー)の求めるものに気づき、

ひたすら”モノを売る”(=無いから売れない)スタンスからの脱却と、

“ウリの本質(人を介したコトやトキ、またはソフト)”への回帰、

また進化をさせる時が来ているのではないでしょうか。

環境開発計画 山本 利晴
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2024年02月17日

出展協賛

今週は、大規模な展示会のお手伝いで、

会場ブースにてカクテルを作らせていただきました。


毎年開催される、こうした大規模展示会では、

会場を回って見ると、大半は毎回同じ企業が出展しているように見えます。


出展企業は各社そのブース規模に応じて、

数十万円から数百万円の出展費用を出し、ブース自体の組み立ても行い、

相当な金額を投資されています。


ただ、実際に会場を回ってみて感じることは、

この展示会への出展で、その出展費用を回収するだけの、

プラスの販売、売上にどこまで繋がっているのだろうかという疑問です。


「売ってくれている取引先との縁を繋ぐためには必要」とか、

「多くのお客様がブースを訪れてくれた」などの声が聞こえてきますが、

直接的な出展投資回収の検証はされているのだろうか?

と疑問に思います。


偶然同じタイミングで、

別の社会起業家イベントへの出展協賛依頼のお話しをいただいたのですが、

こちらもやはり数十万円〜数百万円の協賛依頼で、

イベント開催期間中の集客が1万人以上を見込むという企画なのですが、

そこに出展される企業はそれで数百万円の協賛金を直接回収できるのでしょうか?

どのような企業が協賛に名を連ねるのか注目したいと思います。


どちらの事例にしても、

こうした展示会は年初の予算にあらかじめ計上されているからと、

大きな金額が検証されることなく拠出されているということはないでしょうか。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:雑感
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2024年02月10日

春の訪れを祝う酒

先日、2月4日(日)立春の日、

毎年恒例の『立春朝搾り』を、

岡本屋永吉商店さまでいただいてまいりました。


この『立春朝搾り』、全国各地のニュースでも取り上げられる、

春を迎える祝い酒で、

立春の日の朝に搾り上がったばかりのお酒を、

その日のうちに楽しめるというもの。


日本酒カクテル専門店「銀座SAKE HALL」移転休業前は、

同店でイベントを行い、皆様とともに祝い、楽しんでいましたが、

コロナ禍以降はそれもできず、

一人、岡本屋永吉商店さまに伺って、いただいておりました。


今年はようやくコロナ明け初の『立春朝搾り』で日曜日ということもあり、

夕方16時前に伺った時には超満員!

立ち飲みで皆様それぞれに春の訪れを祝い、楽しまれていました!


このように外飲みの楽しみが本格的に戻ってきた今年、

立春の日に改めて、和酒復権の一助となるべく全力をもって臨むことを、

心に誓いながら『立春朝搾り』を心ゆくまで楽しませていただきました。


やっぱり外飲み、飲食店で飲めることは幸せです!!

環境開発計画 山本 利晴
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