2024年03月30日

石川・富山の地酒市@日本橋兜町

先週末、日本名門酒会さまも実行委員に名を連ねる、

『石川・富山の地酒市@日本橋兜町』が開催され、私も伺いました。


1月の震災直後も、岡本屋永吉商店さまにて、

珠洲の『宗玄』酒飲んで応援企画に伺いましたが、

ニュースにも出ており、同日に金沢で開催されておりました“出張輪島朝市”はじめ、

発災から4ヶ月近く経ってこうした企画が本格開催されるようになってきましたね。


東日本大震災でも未だ復興途上と言って良い現状で、

この能登半島地震も復興には相当な長期戦が予想されますが、

日本で生活するものとして、

今後もまた、どこでこうしたことが起きても不思議ではないという心づもりが常に必要ですね。


生活はもちろん、ビジネスの側面でも、こんなにリスクの高い土地で経営することは、

生半可なことではないと、強く再認識しながら、

会場では応援のお酒を美味しくいただいてまいりました。


私どもができることは、こうした”飲んで応援”ということにとどまらず、

日本の酒復権の一助となるべく、微力ながらしっかりと取り組みを進めることであると、

その思いを強くいたしました。


週末にも関わらず、蔵元の皆様、実行委員の皆様、本当にお疲れ様でございました。

なにより先ずは、石川・富山の被災地、被災蔵の1日も早い復旧を祈念しております。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2024年03月23日

経営数値分析研修

以前このブログで書きました、

ある人材サービス社さまに向けました、

経営数値分析研修の第2回目を先日行わせていただきました。


こちらの企業さんは、創業からこれまで、

営業で売上を取ってくることに重点が置かれ伸びてきた会社で、

とにかく入ってきた仕事を人海戦術でこなしながら、

また新たに営業で仕事を取ってくるという伸ばし方で、

経営数値を実績にしても予算にしても、重視することなく、

役員は数字をあまり見ることもなく、担当者に任せきりという形でした。


いやいや、会社経営者なのだから数字を見るのは当たり前。

と思われたでしょうか?


こちらの会社さまに限らず、私がこれまでご縁をいただいた社では、

比較的こうした“理に叶う”ことを後回しに、

実績数値をもって戦略戦術を策定する材料にしている社は意外と少ないです。


見ているのは“売上”という結果ばかりで、そこに“KPI”はありません。

店舗であれば中身の数字など見ずに、

企画との差異や、なぜそうなっているかの理由など関係なしに、

ただ現時点で売上が良い店は良い、売上が悪い店は悪い。

悪い店はコンセプトなどお構いなしに、なんとか売上を上げろ。

その存在意義などどうでもよくなって、ただ売上を上げろ。

という感じで役員が社内にプレッシャーをかけていくという社の方が多いと感じます。

(今回の研修先の会社さまは売上が良いのでこうしたプレッシャーはありませんが)


今回の会社さまでは、近々大きな体制変更があり、

それに際して、これまでとは方針を転換させるべく、

数値分析から見えることをもとに“絵”を描こうとされています。


私も前職で学んだことの一つに、

“理に叶わないことは成功しない”

ということがあります。


左脳と右脳の両輪が必ず必要なように、

数値と実際の会社の動きは切り離すことはできません。

当然のことのようですが、できている社は多くはないのではないでしょうか。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2024年03月16日

銀座の酒売り場

先週末、用があって昼間に銀座に行った際、

ついでに必ず行う”酒売り場パトロール”(笑)を実施しての雑感です。


歩行者天国の中央通りの歩行者天国を中心に、

インバウンド花盛りといった様相で、

その数は確実に日本人より多いと見受けられます。


それに合わせるように、

各百貨店や商業施設の酒売り場では、

高級酒や“企画もの”で他ではあまり見ないコンセプト商品などが多数を占め、

清酒の売り場面積は縮小されつつ、ウイスキーやジンなどの棚が増えて、

そのラインナップも”企画もの”が多く見受けられました。


正直、インバウンドかコレクター的な超コア層以外の客層が、

どのようなモチベーションで買ったら良いかわかならいセレクトです。

そもそも一般日本人客など相手にしていないと見ることもできます。


それはターゲット戦略なので構いませんが、

最近の業界紙でも「海外から“その筋の団体やグループ”が、

こぞって蔵見学に来て体験しており素晴らしい」

的な記事がかなりの紙面を占めています。

それもそれで取り組みとしては素晴らしいと思います。


が、、、


肝心の、地に足のついた国内市場へ向けた、

日本酒の新たな飲み手創造の取り組みや販売戦略は、

ほんの一握りの社を除いて、まったくと言って良いほどベクトルが向いていません。


とにかく国内がパッとしないから、インバウンドや輸出、

さらには付け焼き刃で洋酒(ウイスキーやジン)を造ってみようという、

場当たり的な動きばかりがあまりに目につきます。


挙げ句の果てには力を入れていると言っている輸出まで減少傾向に。

このような現状の最先端が銀座の酒売り場に表出しているようにも見えました。


やはりどこかが牽引して、国内、日本人の新たな飲み手を創り出す。

そのような取り組みを強く推し進めることが急務です。

私もその一助となれるよう、臨みたく思っています。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画