ついでに必ず行う”酒売り場パトロール”(笑)を実施しての雑感です。
歩行者天国の中央通りの歩行者天国を中心に、
インバウンド花盛りといった様相で、
その数は確実に日本人より多いと見受けられます。
それに合わせるように、
各百貨店や商業施設の酒売り場では、
高級酒や“企画もの”で他ではあまり見ないコンセプト商品などが多数を占め、
清酒の売り場面積は縮小されつつ、ウイスキーやジンなどの棚が増えて、
そのラインナップも”企画もの”が多く見受けられました。
正直、インバウンドかコレクター的な超コア層以外の客層が、
どのようなモチベーションで買ったら良いかわかならいセレクトです。
そもそも一般日本人客など相手にしていないと見ることもできます。
それはターゲット戦略なので構いませんが、
最近の業界紙でも「海外から“その筋の団体やグループ”が、
こぞって蔵見学に来て体験しており素晴らしい」
的な記事がかなりの紙面を占めています。
それもそれで取り組みとしては素晴らしいと思います。
が、、、
肝心の、地に足のついた国内市場へ向けた、
日本酒の新たな飲み手創造の取り組みや販売戦略は、
ほんの一握りの社を除いて、まったくと言って良いほどベクトルが向いていません。
とにかく国内がパッとしないから、インバウンドや輸出、
さらには付け焼き刃で洋酒(ウイスキーやジン)を造ってみようという、
場当たり的な動きばかりがあまりに目につきます。
挙げ句の果てには力を入れていると言っている輸出まで減少傾向に。
このような現状の最先端が銀座の酒売り場に表出しているようにも見えました。
やはりどこかが牽引して、国内、日本人の新たな飲み手を創り出す。
そのような取り組みを強く推し進めることが急務です。
私もその一助となれるよう、臨みたく思っています。
環境開発計画 山本 利晴