ある人材サービス社さまに向けました、
経営数値分析研修の第2回目を先日行わせていただきました。
こちらの企業さんは、創業からこれまで、
営業で売上を取ってくることに重点が置かれ伸びてきた会社で、
とにかく入ってきた仕事を人海戦術でこなしながら、
また新たに営業で仕事を取ってくるという伸ばし方で、
経営数値を実績にしても予算にしても、重視することなく、
役員は数字をあまり見ることもなく、担当者に任せきりという形でした。
いやいや、会社経営者なのだから数字を見るのは当たり前。
と思われたでしょうか?
こちらの会社さまに限らず、私がこれまでご縁をいただいた社では、
比較的こうした“理に叶う”ことを後回しに、
実績数値をもって戦略戦術を策定する材料にしている社は意外と少ないです。
見ているのは“売上”という結果ばかりで、そこに“KPI”はありません。
店舗であれば中身の数字など見ずに、
企画との差異や、なぜそうなっているかの理由など関係なしに、
ただ現時点で売上が良い店は良い、売上が悪い店は悪い。
悪い店はコンセプトなどお構いなしに、なんとか売上を上げろ。
その存在意義などどうでもよくなって、ただ売上を上げろ。
という感じで役員が社内にプレッシャーをかけていくという社の方が多いと感じます。
(今回の研修先の会社さまは売上が良いのでこうしたプレッシャーはありませんが)
今回の会社さまでは、近々大きな体制変更があり、
それに際して、これまでとは方針を転換させるべく、
数値分析から見えることをもとに“絵”を描こうとされています。
私も前職で学んだことの一つに、
“理に叶わないことは成功しない”
ということがあります。
左脳と右脳の両輪が必ず必要なように、
数値と実際の会社の動きは切り離すことはできません。
当然のことのようですが、できている社は多くはないのではないでしょうか。
環境開発計画 山本 利晴
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