有名バーテンダーやシェフが居る訳でもなく、
街場の“チェーン店”で、立地も1等立地ばかりでもなく、
お客様はコアなファンばかりという訳ではなく、
その大半は一般のサラリーマン、OLで、
平日からしっかり集客できている。
円安の影響による米国の店の話ではありません。
また、メディアや芸能人的な高級店でもありません。
日本の街場の“チェーン店”です。
料理メインでなく、お酒がメインで、女性による接待の店でもありません。
一般のお客様で平日から、客単価4千円超えでも賑わっています。
業界誌に出ている盛業飲食店のそれをはるかに超える営業利益率を叩き出し、
業界トップクラスの人時売上高を誇ります。
※繰り返しますが、女性の接待の店ではありません。
実在する日本の街場の“チェーン店”です。
その凄さは、中に入って、見て、感じないと理解が難しいでしょう。
この“チェーン店”が、コンセプトを継続的に、
そして本質的に『質の向上』や『人』、『高付加価値』の追求の歩みを止めることがなく、
さらにコロナを経て、人的資源が【蒸留】プレミアムエッセンス化されながらも、
属人化することなく、各リソースが質高く【ブレンデッド】され、
これまでの歴史の中で積み重ねてきたものによる【熟成】を続けている賜物として、
こうした凄さが生まれているように私は感じています。
そしてなにより、来店されるお客様がそれをしっかりと感じているのです。
先日も同店で飲んでいた時、後ろのカップル客の会話が聞こえ、
「この店で飲んでると、家で飲むより安く感じる。もちろん値段は家で飲む方が安いのだけれど、、」
とのこと。
1杯2,000円とか出してもこう感じているのです。
ここで過ごす時間が相当に愉しく、有意義だということですね。
そこには単純に雰囲気が良いとか、サービスレベルが高いとか言うだけではない、
前述のような複合要素があるのではないかと私は感じています。
環境開発計画 山本 利晴