“リ”スキリングが言われていますが、
酒類業界にはその前に、
『スキリング』(スキルの習得)が必要だと感じます。
御多分に漏れず「働き手不足」「新規採用困難」が言われ、
業界で働く人たちも、雇用する企業側も圧倒的に、
『スキリング』(スキルの習得)などする暇があれば、
「1軒でも営業回ってこい」「業務を回してから言え」
みたいな慣習と言いますか、
構造的(低収益・人への投資余力無し)問題によるところか、
『スキリング』(スキルの習得)の優先順位は、
最下位に近いのではないでしょうか。
しかしながらこれではますます酒類業界に光は見えません。
話は変わりますが、
先日聞いた話では、最大手CVSの酒類営業方針が、
いよいよ私が常に申し上げている、
“飲み場ありき”“業務用での展開ありき”へと、
ようやく大きく舵を切ったとのことでした。
であれば、酒類業界に必要な『スキリング』は何か?
当然、これから育てる“酒を売る”ことができる業務店を識ることです。
すでに売れている酒が勝手に売れている(=来店客がオーダー)店ではなく、
売れない酒、杯単価の高い酒を売ることができる店を学ぶことです。
以前の記事(超高収益店の凄さ)でも採り上げました店に先日も伺いましたが、
高付加価値でも知られていない銘柄の1杯千円台、二千円台の酒を売りながらも、
一般のサラリーマンOLが次々来店され、ワイワイガヤガヤ気軽に楽しんおり、
高単価にも関わらず満席になっていました。
先ずは酒類業界の特に「製販三層」と言われる企業のスタッフこそ、
こうした店を学ぶべきであり、学ぶことができる仕組みがあります。
こうした『スキリング』無くして、
どうやって新たな育成酒で市場を創造することができるでしょうか。
環境開発計画 山本 利晴