2025年01月25日

ふさわしくないものほどふさわしい

バーなどの飲食店が本業ではない、

例えば酒業界であれば製販三層社が、

発信拠点やプロモーションなどのため、

バーや飲食店を持つ、自社で営業する事例が増えてきました。


ちょうど先日も、

ある流通社の発信拠点酒バーの話を聞く機会がありました。


端的に言えば、流通社員の中から手を挙げて、

店舗の店長になった方が、個人的なこだわりが強く、

流通社の発信拠点という本来のコンセプトから乖離してしまっているとのこと。


このお話をお聞きした際、

他の流通社による発信拠点飲食店舗の事例を思い出しました。

同様の問題、課題はけっこうあるのですね。


飲食店が本業でない社が飲食店をやろうとする際、

例えば過去に飲食経験がある社員や、

手を挙げてやりたい意思のある社員、

飲食店でこだわりの酒を提供したいと思うような社員に任せがちですが、

ここが大きな間違いなのですね。


実際に現下の人手不足、人件費高騰の中でも相当に盛業しているお店では、

新規スタッフ募集には経験者よりも未経験者のほうを採用し、

自社のコンセプトに合った人財として育てる方が良いというスタンスです。


人件費が抑えられ、より広く募集できるというメリットもありますが、

1番は、教育研修に力を入れることで、

まっさらな人材を、自社のコンセプト表現ができる人財に育てた方が、

下手に“色がついた”経験者よりも圧倒的に活躍してくれるのです。


せっかく発信拠点やプロモーションとして、

自社のブランド価値を高めるために最適な店舗を出店しているはずなのに、

人の問題でつまずくのはもったいないですね。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2025年01月18日

普通の、そして素晴らしい街場のBar

先日、約20年ぶりにお会いする、

先輩バーテンダーのお店にお邪魔しました。


その日はちょうどクリスマス当日で、

一般的にはレストランに取られてしまい、

街場のバー業態は弱いイベント日ではあるのですが、

2軒目の時間に伺うもこちらは1席を残しほぼ満席。


先輩は相当お会いしていないにも関わらず、

入店時すぐに私と気付いてくださり、

懐かしい再会のご挨拶をしてから席に付きました。


お店の場所も“The 学生街”立地で、

今流行りのエッジの効いた著名バーテンダーという訳でもなく、

19席のキャパを先輩お一人で切り盛りされる、

本当に“普通”の個人店バーなのです。


それがこの大繁盛。

さらに来店があり、お返ししているほどでした。


カクテルを美味しくいただき、仲間と語り、

終電までの愉しいひとときを過ごさせていただき、

先輩のお人柄とお客様、そしてお店の雰囲気全てが相まって、

“素晴らしい”街場の個人店バーでございました。


バーテンダーへの信頼も厚い、

しっかりと顧客の付いたこうしたバーで勧められるお酒なら、

どんなに新しいベース酒でも、新しいウイスキーなどでも、

勧められるがままにお願いしてしまうのです。


飲み手には、こうした行きつけになるようなバーを見つけていただき、

幸せなBar Lifeを愉しんでいただきたいですし、


業界側も有名人や著名バーテンダーばかりでなく、

こうした普通の街場の素晴らしいバーにしっかりと

仲間を増やしていって欲しいと改めて思えました。


先輩、ありがとうございました!!

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2025年01月11日

酒が売れる“場”を識る・体験する

年明け早々、

アメリカでまた、アルコールリスクへの警鐘を強め、

規制強化へ向かうようなニュースが入ってきましたね。


これも流れの一つであるため、

対立して分断しても無駄なことなのでしょう。


しかしながら、

適正飲酒により、人生が豊かになる人も少なくないのは、

紛れも無い事実です。


大半の自己主導型知性を備えた大人であれば、

酒を愉しむこともまた是とするべきであり、

第一義的な“文化”的側面の価値を重視することも、

大切なことではないでしょうか。


さて、こうした「健康リスク」の流れや、

「原材料費高騰」、「実質賃金低下」などにより、

酒類業界の令和7年は、

ますますの逆風が強まることに疑いはありません。


こうした中、

お酒の愉しみを飲み手に伝え、

大人が文化的に、大切な人と時間を過ごす中に酒がある、

文化的でかつ、高付加価値で単価を上げられる、

そうした【飲み場】を創造し、育て、増やす。


これを、【飲み場】に直接携わる人だけでなく、

製販三層や、それらをサポートする企業含め、

皆でベクトルを付加価値の高い【飲み場】の創造に合わせて臨むこと。


そのために先ずは何より、

高い付加価値で単価を圧倒的に上げられた上に、

顧客が何度も脚を運ぶような【飲み場】、

“酒が売れる“場”を識る・体験する”ことが必要不可欠です。


驚くべき『高付加価値』『高リピート』の【飲み場】を識る・実際に入って体験することができるのです。


【世界に誇る日本のバー文化を通して、

豊かで潤いある新たな飲酒文化の創造を目指す】



私たちは今年、こうした研修の提案も強化して臨んでまいります。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画