近所の韓国料理店の2,000円チケット。
なんと、、2,000円未満の飲食でも使えるということで、
千円台の飲食なら無料になる割引券でした。
ということで、ランチに2名で伺いました。
こちらのお店、
飲食コンサルも手掛けるオーナーによる出店で、
某飲食店舗デザイン誌に掲載されたという内外装は、
調布でありながら西麻布の韓国料理店かというイメージで、
お酒のメニューを見ても、
シャンパーニュが7万円とか、ワインが1万円とか、
まさにその価格設定も西麻布的と言えるようなものでした。
ただ、お料理はシンプルに美味しく、
オーナーが子どもの頃から食べていたというコンセプトが、
そのまま表現されたような家庭的な優しい味わいでした。
席取りも19坪20席というゆったり設計で、
落ち着いた空間と相まって、完全に高級店の様相でした。
さらにはこちらのお店では、
就労困難者の支援も行われており、
地域社会的にも意義ある出店と言えるスタンスのお店なのですね。
と、
ここまで書いてきてやはり感じるものがあるわけです。
家庭的な優しい味わいの韓国料理に、就労困難者支援を、
調布で西麻布的デザインを施した高級店イメージで提供され、
ドリンクには7万円のシャンパーニュなどの価格帯をオンメニューされている。
その結果、オープン半年も経たずに、
タダで飲食もできてしまう2,000円チケットを配布しているのですね。
どう見てもバランスが悪く、
コンセプトが伝わらない表現にもったいなさを感じました。
実際に飲食店舗でどのように思いを形にして伝えるか、
シンプルに考えればそれほど難しくないはずですが、
実際にはなかなか難しくなってしまうことも少なくないのですね。
環境開発計画 山本 利晴
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