2025年03月01日

タダになる2,000円飲食チケット

先日、自宅のポストに入っていた、

近所の韓国料理店の2,000円チケット。


なんと、、2,000円未満の飲食でも使えるということで、

千円台の飲食なら無料になる割引券でした。

ということで、ランチに2名で伺いました。


こちらのお店、

飲食コンサルも手掛けるオーナーによる出店で、


某飲食店舗デザイン誌に掲載されたという内外装は、

調布でありながら西麻布の韓国料理店かというイメージで、


お酒のメニューを見ても、

シャンパーニュが7万円とか、ワインが1万円とか、

まさにその価格設定も西麻布的と言えるようなものでした。


ただ、お料理はシンプルに美味しく、

オーナーが子どもの頃から食べていたというコンセプトが、

そのまま表現されたような家庭的な優しい味わいでした。


席取りも19坪20席というゆったり設計で、

落ち着いた空間と相まって、完全に高級店の様相でした。


さらにはこちらのお店では、

就労困難者の支援も行われており、

地域社会的にも意義ある出店と言えるスタンスのお店なのですね。


と、


ここまで書いてきてやはり感じるものがあるわけです。


家庭的な優しい味わいの韓国料理に、就労困難者支援を、

調布で西麻布的デザインを施した高級店イメージで提供され、

ドリンクには7万円のシャンパーニュなどの価格帯をオンメニューされている。


その結果、オープン半年も経たずに、

タダで飲食もできてしまう2,000円チケットを配布しているのですね。


どう見てもバランスが悪く、

コンセプトが伝わらない表現にもったいなさを感じました。


実際に飲食店舗でどのように思いを形にして伝えるか、

シンプルに考えればそれほど難しくないはずですが、

実際にはなかなか難しくなってしまうことも少なくないのですね。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:雑感
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画