2025年05月31日

コーディネーターの質の向上

近年、金融機関による、

コンサルティング営業の強化めいた流れを多く見聞きします。


私も以前、某金融機関の専門家登録という

お困りごとを抱える、

金融機関のお客様に紹介されるという仕組みに、

入っていたこともあります。


また、金融機関によっては、

課題解決へのアプローチとしてプラットフォーム化し、

間に入ることなく、コーディネーターとして、

ただ仕組みでお客様に専門家を派遣するというものもあります。


数年前、こうしたお話しをいただいた時、

これではダメだろうと感じたことがあり、

逆提案の企画提案をしたことがありました。


私が思うに、

金融機関の人間自体の質の向上を図ることなく、

経営者に専門家を紹介するだけでは、

その専門家が本当に合っているのかの見極めもできず、


よしんば良い専門家を紹介できたとしても、

当該金融機関のお客様からの信用信頼を高めることには繋がらず、

その専門家とやらが評価されるだけになってしまうと思うのです。


よって私はまず金融機関の人間が、

経営課題を見極められるように質を向上すべく、

業界研修を行うべきだという企画で提案したことがあります。


その提案が2年ほど前でありましたが、

つい先日、また、金融機関で同じようなお話しを伺い、

コーディネータの質の向上は進んでいないのだと確認できました。


金融機関のコーディネーター職の人間が質を向上することで、

お客様の課題解決を一定見極められるようになり、


適切なアドバイスおよび場合によっては専門家を繋ぎ、

そのコーディーネーターと3者で課題解決に取り組めば、

金融機関に対するお客様からの信用信頼が高まると思うのです。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2025年05月24日

どん底

先日、何年ぶりかにして、

新宿三丁目の『どん底』さんに伺いました。


1951年創業の、現在は洋風酒場として営業されている同店。


創業当時は狭いバラックでの営業ながら、

その頃から劇俳優、芸術家、文壇らが集まる、

“文壇バー”ともいえる老舗店ですが、


現在でも超繁盛店で、

火曜日の夜19時に伺うも、地下に通され、

カウンターもテーブルも、主に若いお客さんたちで、

超満員の賑わいでした。


まず1杯目には名物の「どん底カクテル(ドンカク)」と「ミックスピザ」、

そして常連さんメニューからグランドメニューになった「林さんのみ」をいただきながら、

感慨深い思い出に浸らせていただきました。


『どん底』さんがどんなお店かは、

同店のwebをはじめとした情報に任せるとして、


まったく誰も知らないストーリーが同店にはあります。


ごくごく一部の数人しか知らない、

今の「ウイスキー復権」前夜、22年前の一夜のストーリー…


その内容は語れませんが、こうした歴史ある酒場では、

夜な夜な、世には出ないものの、

何かのターニングポイントになるようなストーリーが生まれているのでしょうね。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画

2025年05月17日

地酒蔵元の売店商売

先日、某東京近郊県の地酒蔵元直営店、

売店観光蔵へ現調に伺いました。


こちらの蔵元では、清酒ラインナップと本格焼酎、


さらには店前に『酒カクテル』と掲げて、

柚子や檸檬などのリキュール、


また、『酒ハイボール』とも掲げて、

本格焼酎+炭酸のRTD、


その他にも甘酒や地元名産の食品(アテ)も販売され、


売店店舗の裏の建物では、

清酒、本格焼酎、リキュール各種を10種類以上、

無料試飲させてくれるサービスもありました。


季節によっては実際の仕込み作業の見学もできるとか。


しかもこちらの営業は年中無休。


来店客は、私のような一人客は多くなく、

メインは「バスツアー」の立ち寄りとのことで、

団体客中心の営業となっているようです。



こちらとは別の売店観光蔵ですが、以前話を伺ったところ、

中心はインバウンドの「バスツアー」で、

バスで乗りつけて、団体客が一斉にお土産目的にお酒を買い、

また入れ替えでバスの団体がきて同じように大量買いして帰る、

その売上は相当なものだと教えてくれました。


自社の売上を立てていくことが必須である中小地酒蔵元のご商売は、

こうしたターゲットで良いのだろうと思います。


しかしながら、こうした商売と、

清酒復権、新たな飲み手創造、市場創造といった、

リーディングカンパニーの仕事とは、

完全に別物なのだという認識が重要ですね。


ここを一緒にしては、清酒大手リーディングカンパニーの存在意義はなくなってしまうと私はみています。


それなのに清酒NBメーカーの方から、地酒蔵元の商売の方に寄っていくような、

そんな取り組みを散見するのは寂しい限りです。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画