上半期前年同期比でも23件増の458件が倒産、
※帝国データバンク調査による
年間では初の900件台に乗るかという勢いです。
中でも最も多いのが「酒場・ビアホール」業態で、
昨年同期比では7件少ないものの105件と、
飲食店倒産の約23%を占めています。
これを経営指標の側面から少し詳しく見てみますと、
1月〜3月決算の令和7年と昨年6年を比較、
※TKC経営指標BASTより引用
「酒場・ビアホール」における黒字企業割合は、
昨年が29.2%に対し、今年は26.9%と、▲2.3%
黒字企業の平均売上では昨年対比109.8%で、
売上高経常利益率は昨年6%に対し、今年は5.6%に下がり、
損益分岐点比率は昨年の90.9%に対し、今年は91.6%と上がっています。
この数字からも読み取れますが、
黒字企業が少なくなっていることは倒産最多に繋がっており、
黒字企業の平均売上が上がっていることから、
ますます飲み手は繁盛店に集中しているものの、
原価、人件費等の上昇圧力が数字に表れており、
黒字企業の中でも下位の店舗へは、赤字転落圧力がいよいよ強まっているのですね。
そもそも、黒字企業が3割にも満たない「酒場・ビアホール」
そしてこの「酒場・ビアホール」こそ、新たな飲用文化創造には必要不可欠な存在なのです。
某大手ビール(ウイスキー)メーカーの新社長の言葉に、
飲食店の大変さを理解した上で、その役割の重要性を認識し、
飲食店をより具体的に応援していく、
飲食店の価値をどう上げていくかを共に考えていくというような趣旨がありました。
このスタンスなのですね。
言うだけではなく、しっかりとより具体的にメーカーが飲食店の価値を上げることに共に取り組む。
このことがひいては、新たな酒文化の創造に直結すると私は思っています。
環境開発計画 山本 利晴