2022年03月12日

酒場・ディナー業態はますます高付加価値へ向かう

長期化するコロナ禍、戦争の影響を主因として、

ニュース報道などで確実かつ一斉に、

値上げと雇用環境の厳しさが目に見えて表面化してきています。


街を歩くと、特に駅前一等立地に出店していたチェーン居酒屋が軒並み撤退し、

商業ビルの空きが明らかに目立つようになってきました。


さらには大手だけでなく、

中小規模の酒場・レストランなどのディナー業態の運営会社の、

直近の経営指標を見ると、黒字企業割合は2割台であるのに、

経常利益率が3%、5%、業態によっては10%も計上されているように、

小規模店が補助金で潤うという状態が2年も続いて常態化していると言って良く、

“まん防”措置が取られなくなって、かつ簡単にコロナ前のような集客が難しいとなれば、

多くの小規模ディナー業態店舗が潰れるであろうことは想像に難く無いです。


かたや、以前もブログで「不便でも関係ない。人が集まる【場】」として取り上げたように、

一部の元気な個人店のレストランや酒場は、

家賃の安い郊外で、コロナ禍でも予約が取れないという店が少なくなく、

こうした店舗は概して“高単価&高付加価値”の非日常・完全目的店舗です。


店側の仕入れ値も軒並み上がり続ける状況の中、

安くして集客する業態の店舗は持たなくなることも自明の理です。


となれば、今後のディナー業態が向かう方向性は、

日常では節約節約でも、今日だけは特別な大切な時間をこの店で過ごしたい!

どうせなら多少高単価でも、高付加価値なら是非行きたいと選ばれる店。

こうなるしかないと言って良いと思います。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:雑感
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画