2022年06月04日

日本酒復権を阻む『定性的な目標設定』

飲酒可能人口の半分、

そして20代では二割程度かとも言われる

実際にお酒を飲む層ですが、年々減少の一途であります。


さらに、酒類消費数量に占める清酒の構成比は6%に満たず、

清酒飲用者の中心は高齢者に偏って、

飲酒人口中の二割程度の層で、清酒の八割が消費されているともされています。


ということはですよ、

全人口を100とすると、飲酒人口で50。

そのうちの二割、10の高齢層が清酒の中心消費層ですが、

その層は当然、ビールも飲めば、ウイスキーも飲む、焼酎も飲む酒類消費数量構成の縮図であり、

そこでの構成比が6%といっても大きなズレはないと言って良く、

10のうちの6%で、少々ざっくりではありますが、

飲酒人口100人のうち0.6人が清酒飲用者とも導かれます。


要は100人中で1人もいない清酒飲用者(日本酒を認知している人と言っても良いでしょう)であるのに、

日本酒復権を掲げる業界内では、

やれ「もっと気軽に飲ませよう」とか、「若い世代に合わせたラベルが云々」とか、

「キャンプに合う」とか、「音楽やファッションとコラボ」などなど、

それって何人(をターゲットにして)いるの??と言いたくなるような、

定性的な施策目標ばかりで、何を言っているのでしょうか???


日本酒の飲用層以外にとっては、そもそもまったくと言って良いほど接点がなく、口にもしたことがない、

完全に眼中にない酒、それが「日本酒」なのです。

中途半端に若い人や相手の土俵に乗って小さなトライブに向けて発信したところで、

そもそも「目に入っていない」ので、“飲み手の創造”になど繋がりません。


ではどうすべきなのでしょうか。

定性的な目標設定ではなく、定量的な目標設定を行えば見えてきます。


飲酒人口層のほぼ皆がお酒を日常の中で体験する“場”は、

「家飲み」ともう一つはどこでしょうか?


「家飲み」では価格の安い、知っている酒しか買いませんが、

新たなお酒にチャレンジさせられる、日常の中の“場”はどこでしょうか?


お酒を飲む人は、「家」か『店』で飲むのではないでしょうか。

『店』=料飲店のドリンク出数構成比を高める施策になぜ力を入れないのでしょうか?


そうです。日本酒復権、日本酒の新たな“飲み手の創造”は、

業務用展開=料飲店での定量的な日本酒の出数構成比向上でしか実現しないと言って良いのです。


環境開発計画 山本 利晴
タグ:酒類業界
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画