コロナ禍で莫大な赤字を計上した旅客業界で、
あえて今、スタートアップが盛んだと言われていました。
大手がやらない機体や路線で、地方活性やインバウンドを狙うとのこと。
資金も集まっているとのことでした。
振り返って、同じくコロナ禍で大きな被害を受けた飲酒系外食業界ですが、
こちらにはもはや、銀行も融資を行う方向性は全くと言って良いほど無く、
ただただ自社の売上改善のためだけに、飲酒系ではない昼間の業態に変更してうまくいかないところや、
いまだ営業は行っているものの、大幅な債務超過に陥っているところなど、良い話はほとんどなく、
空き物件も引き続き埋まらない状況が続いています。
同じくコロナ禍で被害を受けた業界ながら大きな違いです。
飲酒系外食が戻るのは(戻ることは無いとも言われますが)、一番最後であるとも言われています。
では、飲酒系外食業界にスタートアップは出ないのでしょうか?
そうは思いません。
ただひたすらに安さだけを追求した店づくりとも異なります。
その芽と、ヒントは、業種違いの社による複合的なエンターテイメント施設にあると思います。
前述の航空業界のあるスタートアップは飛行機とはまったく関係のない「ガス」屋さんによるものだとのこと。
特に飲酒系外食業界への融資が見込めず、大手居酒屋チェーンの業態変更が続くなどの中では、
業種違いの社による取り組みに楽しみなものが注目されます。
私たちもこうした案件にさらに提案を進めて参ります。
環境開発計画 山本 利晴
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