なんとなく売れそうだからと、
“餅は餅屋”に反して、清酒の蔵元さんが『洋酒』に手を出す事例がどんどん増えてきています。
小規模の蔵元さんに取っては、年々減少する清酒の出荷、売上をカバーしたいという【目的】で、
売れそうな感じの『洋酒』に行く。これも生き残りの【戦略】と言えるかもしれません。
バーテンダーとしての視点で見ますと、『洋酒』を甘く見ていると思えてなりませんが。。
ともかく、小規模蔵元さんの【目的】が、目先の売上確保だと言うならば、
ある意味、間違った取り組みとも言い切れないかもしれません。
ただ、それならば、日本酒の、清酒の新たな飲み手を創造し、清酒復権を果たすことは、
業界を上げて“諦めてしまった”と言って良いのでしょうか。
言葉では掲げても、少なくとも【戦略】を必要とする【目的】として達成を狙っている社は、
私が現在知る限りでは、今は残念ながらありません。
大半が、自社の売上を伸ばすこと、清酒市場の中でシュリンクを続けるパイを少しでも自社で獲得しようとすることを【目的】としている社ばかりで、
清酒の新たな飲み手を創造する、清酒の市場創造を【目的】に、リソースを投入する選択をしている社が見当たらないということです。
繰り返しますが、言葉では“清酒復権”“新たな飲み手の創造”などと聞くことは多いのですが、
それを【戦略】化して取り組んでいる社が、今は見当たらないのです。
しかしながら決して光明を失った訳ではありません。
今月末から来月にかけて、これを覆すかもしれない、本当に楽しみなことが始まりそうです。
新たなご縁に、【目的】は何と設定するのか、議論を深められることに期待しています。
ワクワクしています!乞うご期待です!!
環境開発計画 山本 利晴