2023年11月04日

勉強に熱心なバーテンダーという職業

先日、日本の麹文化のカクテルベーススピリッツである、

【WAPIRITS TUMUGI】を、

バーテンダーの皆様に改めてお伝えする研究会開催のお手伝いに伺いました。


その地域のバーテンダーの皆様には、過去にもこのTUMUGIだけでなく、

カクテルベース日本酒【MOTOZAKE】の研究会でも伺ったことがあり、

このたび3回目となる訪問でした。


今回も皆様には大変ご熱心に取り組んでいただき、

会場にご参加くださった方々だけでなく、

オンラインで中継、遠方のお仲間のバーテンダーへも共有されておられました。


私もそうでしたが、バーテンダーという職業では、

自分で海外の蒸溜所を回って見学してきたり、

海外のバーでゲストシフトを行ったり、

今回のようなお酒の研究会を頻繁に開催したりと、

大変活動的で積極的に勉強していきます。


これには理由があります。


それは、バーテンダーという職業では、

ウイスキーやカクテルといったお酒(モノ)を販売しているのではなく、

バーテンダー自身(ヒト)がウリなのであり、

バーテンダーと過ごす時間(トキ)、バーテンダーによる提案(コト)を愉しむ場が、

“BAR”という【場】だからです。


だからバーは粗利が高いにも関わらずリピーターが多く、長く営業を続けられるのです。

“モノを高く売っているにも関わらず、ファンが多い”のです。


ということは、お酒のメーカー側から見たときに、

“バー市場”には、販売の数量の多さを求めるべきではなく、

そのお酒(商品)の価値の高さを市場で表現したいときに営業展開すべきであるといえます。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画