新潟、秋田、山形で30度超の真夏日になりましたね。。
温暖化の影響か、お酒に関連する作物も、
どんどん北へ北へと主産地が移るようにも言われています。
先日、宮城の蔵元さんとお話した際にも、
「ゆず」の北限は宮城だったのに、今は岩手まで北上したとのこと。
さらには酒を醸すための「米」も、
今年もなかなか思うような質のものでなく“硬い“ため、
各蔵元、その造りでは苦労しているとのことでした。
実際先日、今年の“夏の生酒“試飲会に参加させていただき、
数十種類のお酒を試飲させていただきましたが、
例年以上に各蔵元間の味わいの方向性が大きく異なるように感じました。
これまでは、「今年の夏の生酒はだいたいこういう味わいの傾向だな」と感じられていたものが、
今回は、酸味が際立つもの、キレイで料理に合わせやすそうなもの、
かなり分厚く、それ単体で食後に楽しんだ方が良さそうなものなど、
一つ前に試飲したお酒と次のお酒がまったく異なる味わいで、
試飲が困難だと思う並びもあったと感じました。
会場でお話しをお聞きすると、
こうした「米」の品質は、温暖化に伴ってか今後も続くと予想されることから、
今後も難しい造りが求められるであろうとのことでした。
蔵元によっては他から米を買うのを極力抑え、
自社農園を経営し、そこからの米を中心に酒造りを行うコンセプトを立てるところもあり、
田を観光資源として、インバウンドを中心にツーリズムを組むことまで想定しており、
日本酒もさらに“モノ”としてだけでなく、
“コト”“トキ”を付加価値として売る必要性が高まっていると改めて感じました。
今回の“夏の生酒”試飲会ではそんなことを考えさせられる機会となりました。
環境開発計画 山本 利晴
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