一般向けの日本酒イベントですが、
その数は減るどころか増えている印象です。
私も以前から”どうもどうも会“と呼んでおり、
どのイベントに行っても見る顔が多く、
参加客も参加蔵元と顔見知りであり、
各所で“どうもどうも”との声が聞こえてきます。
先週末、比較的有名銘柄の出ていない、
開催場所も海岸沿いの観光地というイベントがあり、
これまでの”どうもどうも会“とは異なる何かがあればと思い、
蔵元イベントの勉強に行きたいというメーカー社員同行で、
私も参加させていただきました。
結果としては、その本質は何も変わっていないということ。
以前、こちらの記事でも取り上げた「珈琲参道」のような、
新たな飲み手が楽しめるようなディティールも無く、
むしろお酒ではない地元のフード系出店者の方が、
創意工夫されていて楽しめる提案がなされていました。
お酒の方はというと、
相変わらずの”どうもどうも会“的雰囲気に加え、
そのウリの説明でも相変わらず“スペック”ばかりと、
既存のファンしか楽しめない提案が繰り返されていました。
これはイベンター主催者が変わらないからこうなるのか?
蔵元側にまだまだ危機感が薄いことの現れなのか?
やはり「イベント盛況、実需減退」の本質がまったく見えていないようです。
清酒にも新市場創造を担う牽引社、
リーディングカンパニーの取り組みが待たれます。
環境開発計画 山本 利晴