2024年07月06日

変わらぬ一般向け大規模日本酒イベント

コロナ前から疑問の声が業界紙でも散見される、

一般向けの日本酒イベントですが、

その数は減るどころか増えている印象です。


私も以前から”どうもどうも会“と呼んでおり、

どのイベントに行っても見る顔が多く、

参加客も参加蔵元と顔見知りであり、

各所で“どうもどうも”との声が聞こえてきます。


先週末、比較的有名銘柄の出ていない、

開催場所も海岸沿いの観光地というイベントがあり、

これまでの”どうもどうも会“とは異なる何かがあればと思い、

蔵元イベントの勉強に行きたいというメーカー社員同行で、

私も参加させていただきました。


結果としては、その本質は何も変わっていないということ。


以前、こちらの記事でも取り上げた「珈琲参道」のような、

新たな飲み手が楽しめるようなディティールも無く、

むしろお酒ではない地元のフード系出店者の方が、

創意工夫されていて楽しめる提案がなされていました。


お酒の方はというと、

相変わらずの”どうもどうも会“的雰囲気に加え、

そのウリの説明でも相変わらず“スペック”ばかりと、

既存のファンしか楽しめない提案が繰り返されていました。


これはイベンター主催者が変わらないからこうなるのか?

蔵元側にまだまだ危機感が薄いことの現れなのか?

やはり「イベント盛況、実需減退」の本質がまったく見えていないようです。


清酒にも新市場創造を担う牽引社、

リーディングカンパニーの取り組みが待たれます。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画