2024年08月10日

個人経営バーの収益検証(実例1)

先日、開店1年未満の個人経営バーに伺いました。


こちらのお店、立地もよく、物件も1階路面店で、

結構繁盛していると聞き、

平日前半という比較的落ち着いている時間帯に伺い、

客数状況はじめ、各運営状況を拝見いたしました。


それを元に想定した数字を落とし込むと、

【坪数/席数】13坪/26席

【坪当たり家賃設定】28,000円※共益費込
↑直接契約で安く契約との情報から低めで想定

【物件取得費含む開業等貸金】21,000千円
↑内外装に業者ストックのマテリアルを使用しており低めに想定

【資金調達】金融機関と自己資金半分づつ

【平均客単価】一般3,145円/宴会4,000円

【C:F:D比/総合原価率】C14.6%:F28:6%:D56.7%/19.03%
↑C=チャージ F=フード D=ドリンク各構成比

【人員】社員2名、P/A5名(各週2〜3日出勤)

【平均客数】30名/日

【平均日/月商】10万円/300万円※無休
↑坪売り;7,758円/日、233千円/月とバーとしては少し高め


ざっと上記のように想定され、

仮にP/Aは東京都の最低時給、

オーナー含む社員2名の月給を各30万円とすると、

【営業利益率】8.21%となり、

オーナーが月収50万円取ると、0.39%の損益分岐点。


個人店はオーナーの報酬により営業利益はどうにでもなるため、

上記の想定数字が当たらずと雖も遠からずであれば、

店としてしっかり成立しています。


しかしながら、こうした人件費で、社員に手厚い研修を行ったり、

オーナーももう少し豊かになろうと考えた時、

やはり1店舗でそこそこの繁盛というのでは、

足り苦しいとも言えるのではないでしょうか。

環境開発計画 山本 利晴
タグ:業務店調査
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画