2024年08月31日

ジン頭打ち??

先日、某業界紙に量販店の販売動向として、

大手小売店マネージャーの言葉が掲載されていました。


ジンを買うお客様は益々「翠」一択が加速しており、

他銘柄の付加価値商材が出てこないと、

これ以上、ジンの市場は伸びないと感じているとのこと。


この認識、以前から私が繰り返し言っていることですが、

酒業界の大いなる間違いというか誤解というか、

顧客視点の無さというか、、、


“ジン頭打ち”という言葉は、飲み手視点では全く無い言葉なのですね。


いまだに「スピリッツ」部門だとか、

「ジン」「ラム」「テキーラ」などのカテゴリだとか、

業界視点の分け方でマーケティングを見てしまっています。


そろそろ酒業界も気が付かないでしょうか?


一部のコアファンを除く、大半の一般ユーザーである、

普通の飲み手、お客様にはそんなことは関係ないことだと。


新市場を創る、新たな飲み手を創るためには、

業界視点ではかっていてはダメなのだと。


お客様は、

「ジン」を買っているのではなく「翠」を買っている。

「ウイスキー」を買っているのではなく「ハイボール」を買っている。

その「ハイボール」のベースとして「角」や「ジムビーム」を買っている。


「ジン」が好きで買っている、「ウイスキー」が好きで買っている、

そんな方はごく一握りなのであるということ。


さらにはなぜそうなっているのかということに気がつくべきです。

その答えは明確なのですから。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画