2025年01月25日

ふさわしくないものほどふさわしい

バーなどの飲食店が本業ではない、

例えば酒業界であれば製販三層社が、

発信拠点やプロモーションなどのため、

バーや飲食店を持つ、自社で営業する事例が増えてきました。


ちょうど先日も、

ある流通社の発信拠点酒バーの話を聞く機会がありました。


端的に言えば、流通社員の中から手を挙げて、

店舗の店長になった方が、個人的なこだわりが強く、

流通社の発信拠点という本来のコンセプトから乖離してしまっているとのこと。


このお話をお聞きした際、

他の流通社による発信拠点飲食店舗の事例を思い出しました。

同様の問題、課題はけっこうあるのですね。


飲食店が本業でない社が飲食店をやろうとする際、

例えば過去に飲食経験がある社員や、

手を挙げてやりたい意思のある社員、

飲食店でこだわりの酒を提供したいと思うような社員に任せがちですが、

ここが大きな間違いなのですね。


実際に現下の人手不足、人件費高騰の中でも相当に盛業しているお店では、

新規スタッフ募集には経験者よりも未経験者のほうを採用し、

自社のコンセプトに合った人財として育てる方が良いというスタンスです。


人件費が抑えられ、より広く募集できるというメリットもありますが、

1番は、教育研修に力を入れることで、

まっさらな人材を、自社のコンセプト表現ができる人財に育てた方が、

下手に“色がついた”経験者よりも圧倒的に活躍してくれるのです。


せっかく発信拠点やプロモーションとして、

自社のブランド価値を高めるために最適な店舗を出店しているはずなのに、

人の問題でつまずくのはもったいないですね。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画