1つは清酒の炭酸割り系のもの。
もう一つは有名店コラボレーションのハイボール。
まず前者ですが、
過去に同じ名称のRTDを2回リリースし、
今回が3回目でしょうか。
某料飲店のカクテルレシピをベースに開発された商品ですが、
その味わい、度数、内容物、どれをとっても【品質感】が異なり、
そのネーミングやビジュアルに共通点を設けず【VI】が非統一。
現下の「酒ハイ」展開とも繋がらず。
さらには、コロナの影響もあり、
元のカクテルにおける業務用展開がストップしている中でのRTD展開で、
口数が達せず、【安心感】も無い状態であり、
清酒の新たな飲み手を創造するような商品展開にはなり得ない、
残念さを感じました。
そして後者では、
ベース市場が飽和状態にあるハイボール缶の一つで、
有名飲食店とのコラボレーションをうたい、
高い品質感を思わせるパッケージながら、
その中身は度数の割に薄く感じられ、
飲食店コラボということで料理に合う味わいといえばよく聞こえますが、
価格を抑えるための原材料ウイスキー配合を増やしているように感じました。
いよいよウイスキー市場の流れも終盤かと思わせる、
品質感を低下させる商品混沌状態が増していると感じました。
清酒とウイスキー、市場としては明暗反対の位置にありますが、
共に残念なRTD家庭用展開を感じたテイスティング機会となりました。
環境開発計画 山本 利晴