売店観光蔵へ現調に伺いました。
こちらの蔵元では、清酒ラインナップと本格焼酎、
さらには店前に『酒カクテル』と掲げて、
柚子や檸檬などのリキュール、
また、『酒ハイボール』とも掲げて、
本格焼酎+炭酸のRTD、
その他にも甘酒や地元名産の食品(アテ)も販売され、
売店店舗の裏の建物では、
清酒、本格焼酎、リキュール各種を10種類以上、
無料試飲させてくれるサービスもありました。
季節によっては実際の仕込み作業の見学もできるとか。
しかもこちらの営業は年中無休。
来店客は、私のような一人客は多くなく、
メインは「バスツアー」の立ち寄りとのことで、
団体客中心の営業となっているようです。
こちらとは別の売店観光蔵ですが、以前話を伺ったところ、
中心はインバウンドの「バスツアー」で、
バスで乗りつけて、団体客が一斉にお土産目的にお酒を買い、
また入れ替えでバスの団体がきて同じように大量買いして帰る、
その売上は相当なものだと教えてくれました。
自社の売上を立てていくことが必須である中小地酒蔵元のご商売は、
こうしたターゲットで良いのだろうと思います。
しかしながら、こうした商売と、
清酒復権、新たな飲み手創造、市場創造といった、
リーディングカンパニーの仕事とは、
完全に別物なのだという認識が重要ですね。
ここを一緒にしては、清酒大手リーディングカンパニーの存在意義はなくなってしまうと私はみています。
それなのに清酒NBメーカーの方から、地酒蔵元の商売の方に寄っていくような、
そんな取り組みを散見するのは寂しい限りです。
環境開発計画 山本 利晴