素晴らしい四季がある日本から“秋”がなくなってしまうのではと、
心配になってしまうほどですね。
そんな現実の「季節」とどう向き合うかという点で、
商品や広告などが区切る四季により、
実際には猛暑日でも「秋がくる」と思わせてくれるシーンがあるものです。
先日もとあるファッションビルに入って見ると、
秋物の洋服がならび、「暑過ぎて売れないだろうな、、」と思いながらも、
少しは“秋”の雰囲気だけでも感じることができました。
また今週初めからマクドナルドの“月見ファミリー”がスタート、
コメダ珈琲店でも“月見祭”が始まるなど、各所に秋商戦が展開され始め、
実際の気温とのあまりの乖離に違和感、戸惑いを覚えながらも、
少しでも季節を感じたいという欲求から、
「暑い中でも“秋”を楽しむ」消費というようなものに乗っかってみたくもなりますね。
清酒にも秋の酒「ひやおろし」があり、
先日、今期の「ひやおろし」試飲会に参加させていただきました。
※「ひやおろし」とは、江戸の昔、冬にしぼられた新酒が劣化しないよう、
春先に火入れした上で大桶に貯蔵し、ひと夏を超して気温が下がり、
外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになる頃、
2度目の加熱殺菌をしない「冷や」のまま、
大桶から樽に「卸して」出荷したことからこう呼ばれているお酒※ですが、
※日本名門酒会公式サイトより
現実は「外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらい」になっているはずもなく、
語源とは乖離が出てきてしまっています。
また「ひやおろし」は、熟成が進むにつれて深い味わいが楽しめるお酒でしたが、
やはり近年の暑さの中でリリースする酒質としてなのでしょうか、
爽やかで心地よい酸を感じられるもの、微発泡の刺激を楽しめるもの、
香りがフルーティーなものなど、
熟成を楽しむというよりも、
暑い中で飲んでも美味しい酒という印象のものが少なくありませんでした。
このように、現実の季節感に酒質を合わせながらも、
「ひやおろし」が持つ“秋”感とを両立させていく。
こうした変化も必要になってくるのでしょうね。
暑すぎる夏、短すぎる春や秋など、季節商戦に厳しさが加速度的に増す中、
ここでもやはり“変化”への柔軟な対応ができることこそ、
サバイバルの要諦なのかもしれませんね。
環境開発計画 山本 利晴
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