2026年01月17日

加水燗酒

先日のとある会食で訪れた地鶏割烹のお店で、

“加水燗酒”を初めていただきました。


燗酒特有の、熱めにつけると特に感じられる、

先に立ち上るアルコール刺激が和らぎ、

当該銘柄の定番純米酒ながら、そのまま冷やでいただくよりも、

華やかな香気をより一層楽しむことができました。


前職で、日本酒(清酒地酒)にご縁をいただいて15年ですが、

私の勉強不足なだけではあるのですが、

これまで一度も体験したことがありませんでした。


洋酒、バーテンダーをベースにするものとして、

ウイスキーのブレンダーが実際にテイスティングする際、


度数の高いウイスキーに“加水”(トゥワイスアップ/ワンドロップ)し、

先に立ち上る揮発アルコール臭を抑えて、

ウイスキー本来の香味を利くことは普通のことであります。


バーなどのシーンでは、

飲み手がその飲み方(加水)を付加価値をもって体験するものですが、


日本酒は、私たちが15年前から取り組んでいる“日本酒カクテル”を筆頭に、

水割り含め、「割るなんてもってのほか」

という、コアファンの根強い意見がいまだにあります。


一部、“割水燗”などとして推奨する蔵もあるようですが、

ウイスキーに“加水”して楽しむことほどには評価されていないようです。


今回伺ったお店は、名物の一つ「地どりのからあげ」(↓写真)など、

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既成概念をくつがえす独自性ある料理も提供されており、

“加水燗酒”の提供からも、そうしたスタンスが感じられますが、


広く見れば、日本酒はようやく“酒ハイ”などと、

自由な飲み方を推進するようになってきたものの、

まだまだコアなファンによる有名地酒銘柄信奉かつ、

そのまま飲むべき(割るべきではない)というようなな飲まれ方が、

外飲みでは圧倒的に価値を持って受け入れられているなと感じます。


それはひいては、残念なことながら、

いまだに日本酒(清酒)は新市場創造には至っておらず、

新たな飲み手を創造して、新しい楽しみ方を広げ増やしていくという流れが、

まったくと言って良いほどに来て無い状況が続いているということなのですね。

環境開発計画 山本 利晴
posted by B.A.R planning at 12:00| 環境開発計画